昨日(8月8日)は「世界猫の日」という事でツイッターでも #世界猫の日 のハッシュタグの元、我が家の猫自慢大会が繰り広げられていました。
そんな中、京都を中心に展開しているタクシー会社「MKタクシー」さんのツイートが反響を呼んでいます。

MKタクシーのツイッター担当さんがツイートした「夏。全てのドライバーへ。#猫バンバン #世界猫の日」という短い文章と共に添えられた3枚の画像には、可愛らしく優しいタッチの猫の絵とタクシーのミニチュア。

1枚目には「暑くなってきましたが、どうやらネコがエンジンルームに忍び込むこともあるようです。」という言葉とひまわりを見上げるようなネコのイラストにタクシーのミニチュアが添えられています。

2枚目には、「あらゆる角度でネコは車の近くで涼みます」という言葉と、正面に置かれたタクシーのミニチュアの上下左右4方向から猫たちが日陰を求めて涼みに来ている様子が描かれています。その猫たちのしぐさ、思わず「絵が上手いな……」と唸ってしまったのはここだけの話。

そして3枚目には、「出発前に車の下やボンネットの近くを確認しましょう。鳴き声など聞こえてきませんか?」という言葉と、左上斜めに置かれたタクシーの車の下やボンネットを指している矢印、それを見上げるようなネコのイラスト。

このツイートの前日、ボンネットに入り込んでいる子猫たちのツイートを見たのをきっかけとして、かねてより冬場に非営利団体のCloverや日本自動車連盟(JAF)が啓発し、2015年からは日産自動車が「猫バンバンプロジェクト」として展開している、車に乗る前の「ボンネットコンコン/バンバン」という猫のための運動を、つい見落としがちな夏にも啓発しているもの。それぞれ会社はことなりますが、いずれも小さな命を不幸な事故に遭わせない為に、啓発運動に取り組まれています。

猫は冬場、車のエンジンを切った後にボンネットの中やタイヤの上に入り込んで暖を取る事も多く、冬場に猫がエンジンルームにいることに気が付かずにエンジンをかけてしまったが為にタイミングベルトに巻き込まれるという不幸が起こる事がありました。このため2013年頃から「ボンネットコンコン/バンバン」という運動が注目されるようになり、今では一定のドライバーに「冬場に乗る前のマナー」として知られるようになっています。しかし夏場にはあまり啓発されることはなく、夏場に猫が車の日陰になるところで涼むという事例が話題になったことで、その危険性についても改めて注目されたのです。

地域ネコの存在は賛否ありますが、人間だけが暮らしている訳ではない自分たちの街の仲間と共に生活している以上、その仲間たちと上手に付き合い守るためにもちょっとした事から気にかけていけるといいですね。それに……、以前この運動について整備士の方から話をきいたところによると、万が一夏場に巻き込んでしまうと後処理は冬場よりもきついらしいです……。場合によっては車に多大な影響を与えるのだとか。猫が好きな人も嫌いな人も、夏でも冬でも車を動かす前は車の下をちょこっと覗いて、ボンネットをバンバン!それだけでお互いにとって防げる事故もあるのです。

<記事化協力>
MKタクシーさん

(梓川みいな)