1980年代前半に少年時代を過ごした人ならば、「まいっちんぐ」と耳にすれば脊髄反射よろしく「マチコ先生!」と思い出せるはず!そんなアラフォー世代思い出の作品『まいっちんぐマチコ先生』が2017年夏に舞台上で復活する事が決定しました。

■1980年代のPTAに超ロックオンされた作品

 『まいっちんぐマチコ先生』は、1980年からえびはら武司さんが連載していた漫画作品。ちょっぴり気が強いけどお色気うっふんなマチコ先生が可愛らしくもまばゆいばかりで、性を意識した事もなかった少年たちを否が応でもドギマギさせたものです。ちなみに当初の掲載誌は、学習研究社の少年漫画誌『少年チャレンジ』で青年誌ではありませんでした。その後テレビアニメ化もされ、「良いぞもっとやれ!!」と少年たちから熱視線を集めたのですが、当時は今で言うPTAがかなり活性化していた時代。

 にもかかわらずアニメオープニング冒頭からマチコ先生がパンツ丸見えで画面をかけめぐり、「だけど だけど だけど」のフレーズあたりではバストを露出した赤面もののシャワーシーンを毎度放送。とにかく当時のアニメスタッフのエロ心もとい執念が、これでもか!というぐらい詰め込まれた作品でした。

 という事で、当然各校のPTAからロックオンされる事となり、学校によってはアニメは「視聴禁止番組」、漫画は「読書禁止作品」に指定。かくいう筆者の学校でも「子供の健全なる精神成長を妨げる」としてガリ版プリントぺら1枚が配布され、我が家ももれなく禁止とされたのでした。

 なお、当時はマチコ先生だけでなく、ほぼ同じ時期に漫画連載されアニメ化された三浦みつるさんの『The・かぼちゃワイン』(講談社・週刊少年マガジン)もやり玉にあがってました。かぼちゃワインのヒロインは、おっとりした優しい雰囲気の夏美ちゃん(通称はエル)。マチコ先生とはこれまた違う魅力を放っており、「マチコ」か「夏美(エル)」かでクラスの仲間と熱い意見交換をしたものです。

■マチコ先生が帰ってくる……

 そんなマチコ先生が四半世紀以上の時を経て復活する今回の舞台化では、『舞台版 まいっちんぐマチコ先生~臨海学校で人魚伝説!そんな事ってアリエル?の巻~』として上演されます。主演のマチコ先生役はグラビアアイドルでタレントの青山ひかるさんが担当。

 舞台は臨海学校となり、お馴染みのケン太にコケダルマ校長、愛知タマ子教頭など懐かしいキャラクターも復活して、夏の風物詩の海や山で起こった色んな出来事をノスタルジックに表現。また、舞台化にあたっては客席の近くに『まいっちんぐ台(下から風が吹く)』を設置。さらに撮影タイムを織り交ぜ、客席も一体となって「お客様参加型エンターテイメント」として上演するそうです。

 公演は築地ブティストホールにて、2017年8月17日から20日にかけ、全7公演を予定。チケットは、「超マチコ席」(最前1列目センター、毎公演4席)が10000円 、「マチコ席」(最前1列目・センター4席のみ2列目、毎公演限定12席 )が8000円 。「超マチコ席」と「マチコ席」には内容の違う特典がついています。そしてその他の席の「自由席」が前売り5000円・当日6000円。チケット発売時期は6月中旬が予定されており、販売方法は後日発表予定。

 マチコ先生以外の配役についてはこれも後日発表となっていますが、出演者名は明かされています。発表内容は下記の通りです。

【キャスト】※発表ママ掲載
青山ひかる
柳瀬早紀 / 夏目愛海 / 高橋茉琴 / 椎名香奈江

絢瀬かのん / 市川咲 / 稲葉麻由子 / 江里奈 / 大塚結生 / 片瀬美月 / 木畑梨佳子 / 小泉花恋 / 澤井俊輝 / 鈴原優美 / ぜん / 関口ふで / 玉川愛祈 / 鳥居きらら / 中野由紀子 / 西村ケリー / 堀有里 / 馬渡直子 / 三澤絢香 / もりしょうこ / 山下真実 (50音順)

坂本一敏
しいはしジャスタウェイ
ネゴシックス(8/19昼公演以外出演) / ゴブリン串田(8/19昼公演のみ出演)

【原作】えびはら武司
【脚本・演出】ゴブリン串田

【主催】株式会社 M-SMILE
【制作】舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会
【公式サイト】https://machikosensei.wixsite.com/stage

(HideI / 画像提供・株式会社M-SMILE)