現在多くの人が採用している避妊方法と言えば、男性器を覆うタイプのコンドームの使用か女性が飲むタイプの低用量ピルの使用ですが、近い未来、短時間で効果を発揮する男性用ピルが市場に登場するかもしれません。

 

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 海外メディアが伝えたところによると、英国ウルヴァーハンプトン大学とポルトガルのアヴェイロ大学の研究チームが開発したのは精子の鞭毛(尻尾)の動きを止める特殊なペプチド化合物。精子は尻尾が動かないことには卵子まで泳いでいって受精することはできません。この薬はその動きを止めるそうです。使用方法は、男性が行為の数時間前に服用か点鼻するだけ。数時間後には効力を発揮ししかも数日後にはその効果は失われるそうです。つまり一時的に精子の動きを止めるだけ。

受精のイメージ

 今年4月にはアメリカが開発した精管に注入することで避妊の効果を発揮するベイサルジェルが話題になり、これが2018年に実用化される予定だと海外で報じられ国内でも注目されました。

 しかし、この度提案されたのは服用か点鼻での使用。手軽で、個人の事情から相手に悟られず避妊したという人も内緒で使えるために、多くの男性から「早く実用化を!」という声が上がっています。効果は数日間で消え今のところ後に影響はないといわれています。現在錠剤での治験が行われており、予定通り終了すれば2021年にも市場に登場する可能性があるそうです。

 ただし!「男性用ピル」を服用したからといって性病が防げるわけではありません。もし実用化されたとしてもあくまで使用相手はパートナーだけに限るべきでしょうね。

▼参考
Daily Mail

(文:貴崎ダリア)