待望のアプリゲーム『ポケモンGO』が国内でも配信開始され、インターネット上では何度目かのポケモン旋風が吹き乱れています。

最近では早くからガジェットに慣れさせたいという考えを持つ親御さんや、子供とスマホを共有して使っている親御さんも増えてきており、『ポケモンGO』をプレイするお子さんもかなり数いらっしゃると思います。しかし、子供がプレイするとなると熱中してしまい周りが見えなくなるということが大人以上に多いため、気をつけなければならない点もたくさんあるようですよ。

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■事故に注意!

『ポケモンGO』は位置情報が表示され、ポケストップと呼ばれる現実世界では公園や寺社、観光名所などでアイテムがゲットできたり実際自分が歩いている道付近にポケモンが出現したりします。 しかし、このリアルと連携したシステムこそが危険と隣合わせなんです。

実際に配信開始直後にダウンロードしてプレイしている筆者は、先ほど試しに外出した際に同じく早々にダウンロードしたであろう小学生くらいの男の子の集団を見かけました。

「いたいた! (モンスター)ボール投げろ投げろ!」と楽しそうな声を上げながら、どうやら見つけたらしいポケモンにモンスターボールを投げようとしている様子でした。近くにポケストップがあったことから、わざわざそこにやってきたのかもしれません。

スマホを手にしている子はしっかり画面に見入って集中しているようでした。しかし次の瞬間、その子が画面を見つつタップしながら車道のほうに飛び出そうとしたのでした。「危ない!」とどこからか声が上がり、ハッと我に返ったその男の子は「あぶねー」と笑って事なきを得ましたが、たまたま見ていたこちらも手に汗握ってしまうような出来事でした。

ゲームのシステム上、マップ上にポケモンが表示されたときにそれをタップするとプレイヤーである自分と対峙するような外面に切り替わります。その状態でカプセルを上手く投げつけることができると晴れてポケモンをゲットできますが、対象が機敏に動き回る場合その場をうろうろしながら画面のなるべくカプセルを当てやすい位置にポケモンが来るようにしなければなりません。このときに集中しすぎると、ポケモンを追うあまり周りが何も見えなくなってしまい、車道に飛び出すなんていうことにも……。

ポケストップ

■「ちょっとゲームして待っててね」は絶対に駄目!迷子や行方不明になる可能性が

また、1人でスマホを持つにはまだ早いからと親御さんと共有しているお子さんもいますが、そういう場合、親御さんと一緒に外出した際に「ちょっとゲームして待っててね」とお子さんに言うことは、前述したような事故に繋がってしまう恐れもあります。
『ポケモンGO』はその場に座って大人しくプレイするゲームではなく、そこら中を歩きまわってポケモンをゲットしていくものです。それゆえ、親御さんを待っている間にその場を離れて迷子や行方不明になってしまったりする可能性が増えてしまいます。

そして同じように危惧される事柄に、スマホを持っていないお子さんが親御さんのスマホを勝手に借りてプレイしてしまい事件や事故に巻き込まれてしまうことも今後は予想されます。

飛び出し注意

昔では考えられなかったような、それこそ夢のようなゲームが『ポケモンGO』をはじめとしてこれからもどんどんリリースされていくと思いますが、それが絶対に安全だとは言い切れず現実世界と連携すればするほど今までになかったような問題点が浮上します。
だからと言って「ゲームは危険だから絶対にするな」なんてナンセンスなことは言いません。
楽しくプレイするためにも危険性と問題点を把握して、事故や事件に巻き込まれないよう気をつけるということが何よりも大事なのではないでしょうか。

▼参考
『Pokémon GO』公式サイト
13歳未満の方へ

(文:大路実歩子)