3000個のパーツ、そして2000個の玉が繰り広げる不思議で優しいポップな音楽。

この楽器は「Marble Machine(マーブルマシン)」とよばれ、制作には実に1年2カ月もかかったそうです。「マーブルマシン」は歯車とビー玉などで動く仕掛けおもちゃのことをいい、日本では似たものでピタゴラスイッチがよく知られていますね。この楽器はその仕組みをより複雑にし、一台で複数の楽器が演奏できるバンドマシンのようになっています。そのため玉もビー玉ではなく、パチンコ玉のような金属製の玉が使用されています。

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マーブルマシン上から
マーブルマシン内部

作者は、スウェーデンのバンド・Wintergatanのマーティン・モリンさん。中にはドラム、ベース、ビブラフォンなどが仕込まれており、右サイドのハンドルを回したりすることで、からくりが動く仕掛け。ちなみにベースだけは人の手で弦を押さえているようです。そして時には上のレバーを操作し何かを切り替えてみたり。大きな機械がガタガタ動く様は、一瞬ハウルの動く城が思い出されますね。

まるでハウルの動く城みたい

この演奏風景は3月1日、YouTubeに公開されたばかりですが世界中で話題となり、たった7日(3月7日)で994万再生も見られています。また制作途中を紹介した動画も68万再生を超えており、この不思議なからくり楽器は世界中の人々を魅了しているようです。

(文:宮崎美和子)