それは一つのTwitterメッセージから始まりました。

「オオグソクムシせんべい、いる?」

静岡在住の友人からのものでした。こんなおもしろいものもちろん要ります。近々東京へ来るときに持ってきていただけるとのことで、楽しみにしておりました。
そして先日、無事受け取りました。パッケージはこちら。

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パッケージ写真

さてこの『焼津 長兼丸 オオグソクムシせんべい』は、焼津の漁師の発案で作られた「深海新名物」だそうです。今年4月下旬にニコニコ超会議で先行発売され、当時Webメディアを賑わせていました。

オオグソクムシは水深150~600m程度の海底に生息し、ダンゴムシを巨大にしたような外見をしています。鳥羽水族館で有名になったダイオウグソクムシよりは小さく、大きいもので15cmくらいとのこと。
甲殻類ですからエビやカニと似たような味がするのでしょうが、なにせ見た目が強烈です。旅館の夕飯に出せるような感じはしません。それで粉にしてせんべい、というところでしょうか。

それでは早速いただいてみましょう。
パッケージを開封します。

エビせんべいのような外見を想像していましたが、見た目はお米のせんべいです。分類も「米菓」。多少エビっぽい香りはあるものの、どちらかというと米のせんべいのほうが強く出ています。

中身

早速一口。
うーん、そうですね、かすかに甲殻類の味を感じます。ダシの薄いエビせんべいという感じです。
エビせんべいとは違うんだなと思わせるのは、「殻と思われる成分が口に残ること」でしょうか。パッケージにも書かれていますが、オオグソクムシの殻、結構硬いです。
しかし期待とは違うのはやはりダシが薄いというか、甲殻類っぽさが薄いのです。もっと甲殻類のダシを感じたいです。これはもしかするとオオグソクムシの身が少なくてこうなっちゃっているのでしょうか、もしくはこれ以上オオグソクムシ成分を増やすと硬い殻が大幅に増えてしまうとか。エビも殻を剥いて脚を取って頭取って…とやっていると、いわゆる身の部分は結構少ないですものね。オオグソクムシ、殻を剥いたらどの程度身が残るのか気になります。

説明書き
深海珍味

パッケージには「深海珍味」とありますが、そこまで身構えるほどでもない、ほどほどの珍味具合。ビジュアルの強烈さに対して味はいたってエビせんべい(少し薄め)、話題作りの土産物には最適です。
静岡県内のサービスエリア等で販売されているそうですので、見つけた方はぜひどうぞ。

(文:エドガー)