30代から40代の人の中には、子供時代に家の外で遊ぶより友達数人あつまって『ファミリーコンピュータ』(以下、ファミコン)に熱狂した人が少なくないのではないでしょうか。
昭和58年の発売当時、価格14800円、カセットは1本だいたい3800円ぐらいから5000円前後はしたように記憶しています。

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コントローラー

当時の小学生のお小遣いといえば、田舎育ちの筆者の周りでは月100円から1000円ぐらいなもの。今じゃ考えられない額ですよね。でも、当時は、駄菓子屋がまだまだ健在。100円あれば10個はお菓子が買え、文房具屋に行けば可愛い消しゴム2個は買えたような気がします。

私の場合は小学校1年生で100円、6年生の時には500円をもらっていました。お小遣いをもらうと、近所の文房具屋にかけこんで、欲しかった練り消し(においつき)や、『けろけろけろっぴ』『みんなのたあ坊』『ハンギョドン』が描かれたノートに鉛筆……と、あれやこれや買い込んでは、親から「無駄遣いしすぎ!」とよく怒られたものです。

そんな時代でしたから、ファミコン本体はもとよりカセットだってなかなか買ってもらえるものではありませんでした。「本体はクリスマスや誕生日の特別な日のプレゼントにもらいカセットは自分のお小遣いやお年玉で」という子や、「カセットだけ買ってゲームは本体を持っている友達の家まで行ってやらせてもらう」なんて子が当たり前のようにいたのです。

そこまでして手に入れた本体にカセット。中々手放せませんよね。本体はもう使えないけれど、カセットだけは未練たらたらもっている。実は筆者もそんな一人です。そんな人達にとって気になる商品をニッセンのTwitterアカウントが紹介し注目されていました。

FCモバイル

ニッセンさんが紹介したのは『FCモバイル』というポータブルゲーム機。ゲーム&ウォッチ・マルチスクリーンとファミコンを足して2で割ったようなどこか懐かしさを感じるデザイン。これにファミコンのソフトをさすとゲームを楽しむことができるそうです。
2.4インチカラー液晶モニターが搭載されているので画面はクリアとのこと。外出先でも楽しめ、テレビにつなげば迫力ある大画面でプレーできるそうですよ。
ニッセンでは5280円(税別)で販売されています。ちなみにスーパーファミコン版の『スーパーFCモバイル』というものも販売されていますよ。こちらはAmazon他で大体9000円前後で扱われています。

※画像はカタログ通販のニッセンTwitterアカウントのスクリーンショット。

(文:宮崎美和子)