マンガ読破!という全巻無料のマンガアプリを常用しているのですが、最近麻雀特集なるものが追加されていたので、30歳を超えて麻雀を始めたばかりの筆者はついつい読み込んでしまいました。ということで、麻雀マンガのうち2つをピックアップしてレビューをお届けしたいと思います。

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■麻雀激闘録『3/4(よんぶんのさん)』 ほんまりう

麻雀激闘録『3・4(よんぶんのさん)』

全4巻の麻雀漫画です。主人公の堀場要という大学生の男が、どんどん麻雀にのめり込んでいき、はちゃめちゃに強くなっていくというストーリーです。麻雀に人生のすべてを込めすぎているためか、麻雀のせいで何人か天国に行ってしまわれます。
正直、麻雀をはじめた初心者からすると「えっ、なにその法則?!」と目を疑うような麻雀の打ち方がえがかれています。

特に、中盤から後半にかけて繰り広げられる戦後の麻雀界を生き抜いた竹松、梅松兄弟との大対決では『牌温読み』だとか『王牌打ち』、『ツモ牌相』といったもはや「それマジで言ってるの?」レベルの技法や理論が登場してきます。

ちなみにタイトルの『3/4(よんぶんのさん)』ですが、主人公の堀場の学生時代の友人であるマンケンという男の当時の生き様、4分の3程度のところでいつも満足してしまう性格を表しています。
それを聞いた堀場は、勝負事の際には必ず、4分の3を超えて納得ができる結果を導き出すために「よんぶんのさん、よんぶんのさん」と独り言のようにつぶやいて勝負に臨むようになる、そんな熱い話でもあったりします。

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■『伝授 平成ヘタ殺し』 本そういち/来賀友志

へた殺し

 上下合わせて2巻の麻雀伝授漫画です。プロ並みに麻雀が強い男ジミーが、ボンドという男やその周りの人間たちに、麻雀でいかに下手な相手を倒していくかと言うセオリーや技術を伝授していくのがあらすじです。

とにかく麻雀理論や基本的な考え方が満載なので、初心者は必読!? な麻雀漫画だと言えます。各1話ごとについている麻雀コラムも強くなりたい人は見ておいた方が良いかもしれません。麻雀漫画と言うと、なかなかそれは難しいんじゃ…と言う理論や荒業が登場してくるのが一般的ですが、ここまでわかりやすく常套手段を教えてくれる漫画はあまりなく、コミカルで読みやすい点で麻雀初心者は必見の漫画なのではないでしょうか。

 上・下巻とあるのですが、徐々にコミカル色が強くなっていき、特に下巻はカオスな状態が続きますが、コラム部分は内容盛りだくさんなので2巻ものとはいえ読み応えばっちりです。

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ということで、ご紹介してきたマンガを読んで、ぜひ年末年始の麻雀対決に臨んでいただければと思います。