【ミリタリー魂】第52戦 銀弾戦ミリタリーな話題をマニア目線でお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。

最近、珍しいサバゲー場のイベント、無いな~。レポートも4月から間が開いているし、何か参加してレポートしよう。そう考えこれまで取材、レポートしてきたサバゲー場の公式ホームページを閲覧。

その内の一つ、東京都のJR新大久保駅から徒歩10分の場所にある長田屋ビルの地下一階、室内サバイバルゲーム場新宿MMSで珍しいイベントを発見。
開設2周年記念でギンダン銃だけを使用して午前中は的当て競技、午後はお互いに撃ち合うサバイバルゲームのイベントです。

最近、サバイバルゲームはテレビ、ラジオでも取り上げられる事が多くなり、女性の参加者も増えてきました。
しかしながらマスメディアに登場するサバゲーは銃本体だけでも3万円~10万円前後などと豪華な装備が目に付き、「お金がかかりそう。」と、敷居の高い遊びに見ておられる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の新宿MMSでの2周年記念イベント、950円~1400円くらいで売っている「ニューギンダン」というカテゴリーのエアガンのみを使用したサバゲーイベントをご紹介。この日の参加費はなんと千円!格安のイベントとなっております。

【関連:第44戦 東京ド真ん中の新宿で営業するサバゲー場に潜入】

ギンダン銃

この東京マルイ製「ニュー銀ダン」という銃、百円均一や駄菓子屋で売っている銀玉鉄砲同様、引き金を引く力のみを弾の発射パワーとしていますが駄菓子屋銀玉鉄砲は直接バネの張力で弾を押し出す構造であるのに対して「ニュー銀ダン」はバネで空気ポンプを押し、その空気で弾を発射する、空気銃としての本格的な構造を持った銃です。そのため、駄菓子屋の銀玉では3m離れた人間大の的にも確実には命中しないところをニュー銀ダンでは10m先の人間大に8割方命中します。
弾倉一個につき装弾数は18連発。予備の弾倉も用意し、その弾倉を持ち歩くために百円均一でポーチも買いましたが、ここのゲームでは弾倉一個のみ使用可、だそうです。

セーフティー Tシャツ姿の自分

当日の参加者は19人でスタッフ2名もゲームに加わっていたので総勢21人。当日は「銀ダンの発射パワーが弱く当たったことに気づきにくいので重装備禁止、Tシャツで参加」という服装規則だったので、いつもはベトナム戦争時代のアメリカ海兵隊装備で全身を固めている僕も今日だけはTシャツとGパンのみの軽装備です。

フィールド地図

前回、エアーコッキングのみを使用したゲームでもここに参加させていただいたことがありましたが、そのとき身支度スペースのセーフティゾーンは17名でも窮屈な印象でした。しかし今回は19人でも余裕です。みんなが持ち物を減らすとかなり余裕が生まれますね。

フィールドはこのセーフティーから階段を下りた下の階で全長15mほど、写真の地図で一番鋭角の先端部分、外階段が喫煙室です。
一番離れて撃つ場合の距離が大体10mくらいなので今回のニュー銀ダンでも充分楽しめるフィールドとなっております。

外階段が喫煙室 中華料理屋の餃子定食

昼食はMMSとしての手配はないものの、MMSと同じブロック、歩いて3分かからないところに料麺館なる中華料理屋があり、特に餃子定食がお勧めだそうです。食べてみるとジューシーで美味でした。これで551円はかなり安いです。
また2.9m×1.7m、大体1人~2人用くらいの女子更衣室や男女別のトイレもあり、専用駐車場はありませんが事前に問い合わせてくれれば近所の有料駐車場を紹介してくれるそうです。

競技風景

さて、午前中のシューティングマッチです。競技内容は以下の4つ。

・四角い5枚の的は中央の小さい的までの距離が5m、その両隣の2枚の距離が3m、一番外側が2.3mで外側の4枚を倒した後、最後に中央の小さい的を倒してタイムを競う、また10秒で5枚撃つ正確さを競います。
・5枚3列をワンセットで、15枚並んでいる的までの距離は1.9m、時間無制限で1弾倉18発以内で倒せた数を競います。
・10cm×5cm位の紙に描かれた同心円型の的は4.73mで10発での命中精度を競います。
・棒の頂点に付けられた3cm×1.5cm位の的までの距離が4.73m。弾数10発以内で倒せるかどうか競います。

▼競技動画

ここの的紙は弾が当たると青い点が着く仕掛けの感圧紙。総合得点で僕は21人中7位。う~ん、まだまだ未熟です。

「ナイトサイト加工承ります。代金として缶コーヒーをお持ちください」と公式サイトにあったので依頼してみることに。

ナイトサイト加工風景

皮革にパンチ穴を開ける道具で夜光シールを円形に切り抜き、エポキシ接着剤でそれを貼り付けて銃口上にある照星とグリップ上部にある照門に光る点を設ける方法です。
暗闇の中では3つの点となって浮かび上がり、狙いやすくなっています。

午後からのサバイバルゲームです。ここでもフィールドに持ち込める弾数は1弾倉18発までで、それが尽きたら死亡扱いです。

▼暗闇戦動画

室内の電灯を消してのゲームです。一度に撃てる弾数は3発までで、3発撃ったら戻ってきて復活。動画中で説明している方が手にしている色付きペットボトルのようなものは光るようになっていて爆弾という設定。これを敵陣地の方においた方が勝ちというルールです。
ここで懐中電灯を灯して前進していますが、ここで使用しているライトも百円均一のLEDライト。9個の発光ダイオードを使用した108円のライトですが、ここでは充分通用する明るさでした。
このゲームでは3発撃ったら一旦自分の陣地に戻って出直すルール。あくまで圧倒的に優劣の差が開かないルール設定です。

▼通常フラッグ戦動画

▼ムカデ戦動画

通常の陣地を取り合うサバイバルゲームの他、ムカデのように一列になって全員同時に行動して撃ち合うゲームなど、色々ルールを変えてやってみています。
動画中、「固定砲台」とは動かずに狙い撃ちに専念するメンバーのことです。
本物の戦争をまねるように本物の軍隊の装備を使ったゲームが他のサバゲー場では一般的ですが、今回の銀ダン戦は雰囲気がなんといっても異色。銃の性能も程々、その場の雰囲気も子供の頃のゴッコ遊びの雰囲気。
たまにはこういうゲームもいいですね。

ストック付き銀ダン 金色銀ダン

そしてサバゲーレポートの恒例、参加者の手による改造銃のご紹介。
ライフルのように肩を当てて銃を安定させるための銃床と正確に狙いを定める為のドットサイトを取り付けた改良版。持ち主の方によると取り付けているドットサイトを覗いて正確に狙っている暇はあまりなく、ほとんど外見のみの銃だそうです。

そして金色で塗装された拳銃。何も知らずに外見だけ見たら僕が子供の頃憧れた真鍮製モデルガンのような高級感です。見た目の重量感、質感と実際に手にした軽さとのギャップがかえって面白いです。

どちらも独特のユーモアが感じられて見ている方も楽しめます。

今回のレポートのように一口にサバイバルゲームといっても住んでいる地域や財力に合った内容のものが色々ございます。
サバイバルゲームをちょっとだけ試してみよう、とりあえず始めてはみるけど続けるかどうかわからないという方、そして今回参加した僕のようにいつもと違う雰囲気のサバゲーを試してみたいという方は今回のような格安ゲーム、いかがでしょう?

▼室内サバゲーフィールドMMS
http://mms-typed.com/

(取材:鉄砲蔵)