サムネール尖閣そして東シナ海において活動を活発化させる中国。彼らの領土的野心は尖閣諸島から沖縄本島までを狙っていると言われている。

対して、沖縄には極東最大規模のアメリカ軍が展開し、さらに「離島防衛」の号令のもとで自衛隊の戦力拡充が進んでいる。


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いまや日米中の〝最前線〟となった沖縄で日米両軍はどのような戦力を配備し、どのような能力があるのか?そして中国の侵略にどう対処するのか?

そんな疑問に答えるべく、株式会社ホビージャパンから『最前線 尖閣・沖縄 完全分析 自衛隊・アメリカ軍全戦力』が3月30日発売された。

本書には現地取材による貴重な写真が紹介されているのは勿論、「ヒゲの隊長」佐藤正久 防衛政務官や、太平洋陸軍司令官フランシス・ワーシンスキー中将、第18戦闘航空団司令官マシュー・モロイ准将、普天間基地司令ジェームズ・フリン大佐らの日米双方のトップ独占インタビューも収録されている。

他に興味深いのは、「自衛隊・アメリカ軍沖縄全戦力分析」と題し、陸上自衛隊 第15旅団、アメリカ海兵隊 第Ⅲ海兵遠征軍、航空自衛隊 南西航空混成団、アメリカ空軍 第18戦闘航空団という、最前線の防衛実務を務める組織を徹底分析している点。あまり広く知られることのない彼らの活動やその戦力が紹介されるのは貴重ともいえる内容。

アイアン・フィスト オスプレイ 佐藤防衛政務官

戦争が集結して半世紀以上。今の日本では「戦争」という事態はは映画やテレビの中だけの出来事として、どこか他人事に感じている人も多いのではないだろうか?
しかし近年、日本を取り巻く環境は日本人の感じるそれ(平和ボケ)とは異なり、一触即発の空気を含んできている。

このまま永遠に平和が続けば良い―。そう願って止むことはないが、「もしも」が発生した場合には何が起こり、誰が何をしてくれるのか?
どうか「戦争」を遠い国の出来事とは思わず、その「もしも」に備え、命がけで働く彼らの姿。そして現在の防衛のあり方を本書を通じ、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思う。
 
――最前線 尖閣・沖縄 完全分析 自衛隊・アメリカ軍全戦力
表紙
定価:1,200円(本体1,143円)
装丁:B5判・100ページ
雑誌コード:68145-63
ISBN:978-4-7986-0470-1

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