ジェネラル、戦争シュミレーション「太平洋戦記」シリーズ最終作を4月28日にリリース株式会社ジェネラル・サポートが開発・販売する、戦争シュミレーションゲーム「太平洋戦記」シリーズの最終作品「太平洋戦記3」を2012年4月28日に発売すると発表した。

本作は1996年にシリーズ第1作が発表され、シリーズとしては前作に当たる「太平洋戦記2」は2003年に発売されており、完全新作発売は実に9年ぶり。


今作では、前作に比べ登場兵器数が2倍以上に増加している他、前作には無かった甲標的による港湾攻撃、風船爆弾による米本土攻撃、ドーリットル空襲などの新ルールが満載されており、その他、ゲームの操作性やCPU側の思考も大幅に強化されている。

外交画面 艦隊航路選択(拡大マップ)
標準マップ 拡大マップ
航空機開発画面 港湾爆撃画面
航空機データ(零戦) 艦型データ(大和型)

<以下リリース原文そのままを掲載>
■『太平洋戦記』シリーズの集大成、遂に登場!■
『太平洋戦記3』は太平洋戦争の開戦から終戦までを1ターン=3日の規模で再現する戦略SLGです。
ゲームには日、米、中、ソ、濠の他に満州、タイ、仏印、蘭印、満州、ビルマなど15カ国が登場。ゲームマップはインド洋からハワイまでの広大な範囲を網羅しており、根拠地数は293箇所に上ります。
また進め方次第で米本土やパナマ運河、マダガスカル、大西洋でも戦いが繰り広げられます。
プレイヤーは日本陸海軍を指揮するだけでなく兵器開発や資源採掘、兵器生産、徴兵、外交、占領地での治安維持など戦争指導の全てを行います。

■艦船、航空機、戦車、火砲など1099種類に及ぶ兵器が登場■
本ゲームの登場兵器は艦船1隻、航空機1機、戦車1両、火砲1門、兵員1個分隊、発動機1基、誘導弾1発単位で扱われ、物資も鉄鉱石、原油、ボーキサイト、鋼鉄、アルミ、軽油、重油、弾薬、セメントなどが全て1トン単位で再現されます。
ゲームに登場する艦船は有名な戦艦「大和」「長門」や空母「赤城」をはじめ巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、水雷艇、海防艦、水上機母艦、飛行艇母艦、潜水母艦、工作艦、敷設艦、輸送艦、掃海艇、商船など398艦型に上り、「神州丸」「山汐丸」などの陸軍艦艇や「金剛代艦」「大鳳改」などの計画艦、架空艦も多数登場します。
艦船が装備する兵装は主砲、副砲、高角砲、機銃、魚雷発射管、爆雷などを口径別にデータ化。兵装以外に速力、潜航深度、燃費、搭載能力、装甲厚なども精密に数値化しており、飛行甲板に装甲を施した空母「大鳳」や戦時急造型の「橘型駆逐艦」など各艦型の特徴を再現しています。
艦船の建造や改装はプレイヤーの自由に行えるので、空母「信濃」を戦艦として完成させたり「島風型」駆逐艦を量産するなど、史実では起こらなかった事も実現可能です。
また対潜兵装や魚雷兵装の強化、航空戦艦や航空巡洋艦など他艦種への改装も行え、1万トン以上の大型艦のほとんどは空母への改装が可能です。
更に空母の飛行甲板長による発艦可能機の差別化や陸上機の発進(ドーリットル空襲)なども再現しています。
航空機は各国の戦闘機、爆撃機、偵察機、輸送機、水上機、飛行艇、誘導弾など352機種が登場。
航空機には発動機や武装などにより様々なバリエーションがあり、零戦だけでも21型、22型から2式水戦まで12タイプが開発可能です。
航空機開発は三菱や中島などのメーカー単位で行われ、開発の進め方次第では試作に終わった「震電」やジェット戦闘機「火龍」、幻の超重爆「富嶽」などを量産する事も可能です。
各航空機には速力や旋回性能、搭載爆弾、航続距離、生産コストなどがデータ化され、航空機の特性を余すところ無く再現しています。
また航空機と別に94種類の発動機をデータ化。プレイヤー次第で「誉」発動機を完成度の高い優秀発動機として実用化する事もできます。
陸上兵力は各国の戦車、自走砲、対戦車砲、野砲、重砲、高射砲、対空機関砲、要塞砲、兵員などを網羅し「97式中戦車」「41式山砲」などの他に水陸両用戦車の「特2式内火艇」、試作に終わった「ナト車」、飛行場設営用の「ブルドーザー」など158種類が登場。機械化の遅れた日本軍を再現するため、火砲の牽引や弾薬運搬を行う「軍馬」もユニット化しています。
また97種類のシャーシをデータ化しており、解体した戦車のシャーシを流用して自走砲を生産したり、前線の火砲を解体して牽引用トラックを弾薬輸送に回す事なども可能です。

※上記の「登場兵器1099種類」は発動機とシャーシを含めた合計数です。
艦船、航空機、陸上兵力のみの合計数は908種類となっております。

■史実の再現性と歴史のifを両立させるゲームシステム■
本ゲームではデータの緻密さだけでなくゲームシステムも洗練され、ビルマやインドネシアにおける親日政権樹立、外交による連合国との和平交渉、相場による貿易への影響、工場の操業率変更、国家による士気の差別化、敵陣地に対する破砕射撃、航空機の自然損耗、ドイツへの潜水艦派遣、訓練による搭乗員練度向上、不穏分子の摘発、気温による地表の凍結や泥濘、レーダーなどの科学技術開発、上陸作戦時の機雷掃海、船団の之字運動と対潜哨戒、米国への風船爆弾攻撃、酸素魚雷による遠距離雷撃、工兵による地雷埋設と除去などのルールを満載し、太平洋の戦いをリアルかつ多角的に再現。
また仮想戦記ファンのために満州や樺太での油田探索、富嶽やキ91による米本土爆撃、伊400潜によるパナマ運河爆撃などもルール化。プレイの進め方次第で欧州情勢が変化し「フランスが降伏しなかったら?」「独ソ戦が起きなかったら?」など様々な状況が展開されます。
加えて登場兵器の史実解説や実測値を見る事のできるデータベース機能、船団の航路データや物資移動データのセーブ/ロード機能、コマンド毎の自動セーブ、艦船の積荷搭載パターン記憶などプレイを円滑に進めるための機能を多数搭載。更に艦船の竣工や沈没、戦闘結果、根拠地占領などを自動的に記録する履歴保存機能を使えばプレイヤー自身の戦史を残す事ができます。
シナリオはキャンペーン3本とショート9本の計12本で、史実シナリオの他に歴史のifを追求した架空戦シナリオや物資備蓄量が豊富な入門者用シナリオも収録。「もしも宣戦布告が真珠湾攻撃に間に合っていたら?」というオプションも選択できます。

■ノモンハン事件より始まるロングキャンペーンシナリオを収録■
本ゲームでは真珠湾攻撃から始まるシナリオの他に、1939年のノモンハン事件から始まり最大995ターンに及ぶ壮大なキャンペーンシナリオを収録しています。
シナリオ開始時の米英は中立国なので貿易により日本の国力を蓄えつつ軍備を拡張していきますが、ノモンハン事件をソ連との全面戦争に拡大させたり米国参戦前に中国や英国を屈服させる事もでき、自由度の高い展開が楽しめます。また仏印進駐や対日禁輸措置、ハル・ノートなどもルール化しています。

■オリジナル兵器も作成できる、充実したエディタ機能■
前作同様データエディタを搭載。本作ではエディットミスの自動検知やエディット中のデータセーブも可能になりました。エディタ機能を使えば「もしミッドウェー海戦に翔鶴と瑞鶴が参加していたら?」など、好きな設定でゲームを開始できる他、プレイヤーが作ったオリジナル兵器を生産、運用する事も可能です。

収録シナリオ
シナリオ1「第1段階作戦(入門編)」
シナリオ3「大東亜戦争(入門編)」
シナリオ2およびシナリオ4を元に、開戦時の日本軍戦略物資備蓄量が史実よりも大幅に充実した状況を想定した初心者向けシナリオ。

シナリオ2「第1段階作戦」
開戦劈頭に於ける日本軍の破竹の進撃を扱ったシナリオで、日米開戦から南方攻略戦の終了までを再現。
本シナリオでは洋上艦隊および在泊主力艦の初期配置を変更できるので、空母機動部隊を南方攻略戦に転用したり長門以下の戦艦部隊で英東洋艦隊との決戦に臨むなど、様々な状況を作る事が可能。

シナリオ4「大東亜戦争」
日米開戦から終戦までを再現する最大728ターンのキャンペーンシナリオ。
シナリオ2と同様主力艦の初期配置を変更できるので、自分の戦略に合ったプレイが可能。
短期決戦を目指すのか長期戦に備えて資源地帯を攻略するのか、プレイヤーの戦略眼が試される。

シナリオ5「ライジングサン」
「もしも日本海軍の悲願であった八八艦隊が完成していたら?」という想定の下で太平洋戦争を再現する仮想戦キャンペーンシナリオ。
対する米国も3年計画による戦艦の大量建造を行っており、太平洋を部隊に戦艦同士の激闘が繰り広げられる。なお八八艦隊の16隻は全て完成しており戦艦、航空戦艦、空母に変更する事も可能。

シナリオ6「帝国国防方針」
1939年のノモンハン事件から始まる本ゲーム最大のキャンペーンシナリオ。
ノモンハン事件を拡大してそのままソ連との全面戦争に突入したり、米国の参戦前にビルマやインドに侵攻する事なども可能。
プレイヤーの判断次第で歴史の流れが変わるため、多種多様な展開が楽しめる。

シナリオ7「第2段階作戦」
MO作戦(ポートモレスビー攻略)やMI作戦(ミッドウェー攻略)、AL作戦(アリューシャン攻略)などの米濠遮断作戦およびビルマ攻略作戦を扱うショートシナリオで、珊瑚海海戦やミッドウェー海戦などを再現する。
南方資源地帯の攻略が済んだ状態からスタートするので、このシナリオから始めてキャンペーンシナリオとして楽しむ事も可能。

シナリオ8「ガダルカナル攻防戦」
米軍のガダルカナル上陸から半年間に渡るソロモン海の戦いを再現するショートシナリオ。
史実では日本側が多大な損耗を強いられ敗退した戦いであったが、果たして歴史を覆す事はできるのであろうか?

シナリオ9「ガルバニック作戦」
ギルバート諸島上陸に始まる米軍の本格反攻を再現するショートシナリオ。
史実通り空母艦載機をラバウルに進出させ「ろ号作戦」を実施するのか、それとも空母を主力として米艦隊との決戦に備えるのか。

シナリオ10「マリアナ防衛戦」
日本の絶対国防園であるマリアナ諸島に押し寄せる米艦隊。一方、新鋭空母「大鳳」をはじめとする空母機動部隊と基地航空隊の総力を挙げてこれを迎え撃たんとする日本海軍。太平洋戦争の天王山であるマリアナ沖海戦を再現する史実戦ショートシナリオ。

シナリオ11「マリアナ防衛戦(架空戦)」
海軍乙事件や進出の遅れなどにより惨敗を喫したマリアナ沖海戦であったが、もしも日本軍の兵力展開が計画通り行われていたら、結果は違ったものになっていたかも知れない。本シナリオは日本側の想定通りの状況下でマリアナ沖海戦が生起した場合を再現する架空戦シナリオである。

シナリオ12「本土決戦」
もしも原爆投下とソ連の参戦が無ければ、太平洋戦争は米軍の日本本土上陸まで長引く公算が大きかった。本シナリオは歴史のifとして決号作戦およびダウンフォール・コロネット作戦を再現する仮想戦シナリオである。

【動作環境】
対応OS:日本語版WindowsXP/2000/Vista/7
CPU :PentiumⅢ800Mhz以上(Pentium4-1.0GHz以上推奨)
メモリ :96MB以上(128MB以上推奨)
HDD :800MB以上の空き容量が必要(セーブデータ含まず)
ディスプレイ:1024×768ドット Full Color
ドライブ:2倍速以上のCD/DVD-ROMドライブ
サウンド:GM規格対応のMIDIデータを再生可能な
音源が必要(BGMなしでもプレイ可能)
解説書(PDF形式)を見るためにはAdobe社の「Adobe Reader」がPCにインストールされている必要があります。

標準価格9,800円[税込価格10,290円]
発売日2012年4月28日(土)

●関連URL
▼太平洋戦記3

http://www.general-support.co.jp/pw3/pw3.html