『宇宙戦艦ヤマト2199』劇中音楽担当は宮川泰の実子・宮川彬良に決定2012年4月からテレビアニメとして公開を控える、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの最新作『宇宙戦艦ヤマト2199』。1974年に公開された第一シリーズをベースに完全新作アニメとして製作される本作の劇中楽曲担当が、第一シリーズの劇中楽曲を担当した宮川泰氏の実子・宮川彬良氏であることが発表された。

宮川泰氏は2006年に他界しているが、その際には多くのファンが『ヤマト』のレコードを持って葬儀に参列した逸話があるほど。


そんなヤマトファンからの絶大な支持を集める父の後を継ぎ、今回第一作のリメイク作品の楽曲をその息子が手がける。

【宮川彬良氏インタビューコメント】

今回の体験を「父・泰も体験した“神が宿った一ヶ月”を私も体験した。」

今改めて父の残した『宇宙戦艦ヤマト』の音楽をすべてスコア化する作業のため聴いてみますと、そのときの父には「神が宿った」としか思えないほどすばらしい音楽であることに気がつかされます。
当時一ヶ月間という短い期間で父はこの楽曲すべてを作曲したのですが、まさしくそれは「神が宿った一ヶ月」だったのです。
今回、私も父の楽曲の編曲と新たに『宇宙戦艦ヤマト2199』のために新曲を作曲しましたが、まさに父の「神が宿った一ヶ月」を追体験したように思います。
また、今回改めて父の楽曲をスコア化しましたが、様々な構成や仕掛けに気付き、
亡くなった父が『宇宙戦艦ヤマト』の楽曲を通じて私に音楽というものを教えてくれているような気がいたしました。私は生前の父には教えられたことはほとんどなく、独自の道をたどって音楽家になった人間ですが、父が手がけたという作品を通じて新たに父の持つ音楽家としてのなにかを教えられたと実感しております。
『宇宙戦艦ヤマト2199』という作品音楽を手がけるだけではなく、あの1974年の『宇宙戦艦ヤマト』を作り上げた方たちの「精神」を、音楽を通じて皆さんにお伝えしたいと考えております。
※12月24日 劇伴収録時のインタビューから抜粋。宮川彬良氏インタビュー全文は『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイト:https://yamato2199.net/で見れます。

●宮川彬良(みやがわあきら)略歴
作曲家・舞台音楽家。
東京藝術大学在学中より劇団四季、東京ディズニーランドなどのショー音楽を担当。
その後、数多くのミュージカルなどを手掛け、舞台音楽家としての地位を確立。
代表作に『ONE MAN’S DREAM』、『マツケンサンバⅡ』、『身毒丸』、『ザ・ヒットパレード』などがある。
また、日本全国で演奏活動も行っており、自身で作曲、編曲、指揮、ピアノ演奏、解説を行いながら進める
コンサートは、定評がある。2003~10年NHK教育テレビ「クインテット」、09~10年NHK-BS2「どれみふぁワンダーランド」、11年~NHK-BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」など。

『宇宙戦艦ヤマト2199』

2012年4月7日より、新宿ピカデリーほか全国10館にて第1章(約50分) 発進!
©2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会