不定期連載の「エドガーの無所可用、安所困苦哉」。エッセイの様なコラムの様な読み物です。第七回は、ファッションブランド「ポール・スミス」のお話。
まずは、こちらの画像をご覧アレ。どど~んと広げてみましたポール・スミスの服と小物の数々。ま~よく集めたものです。ちゃんとした店でも買いますが、オークション出身も結構多いのですよ。

時々、コドモに「今日は何(いくつ)ポールスミス?」と聞かれることがあります。
フルラインナップになりますと・・・携帯ストラップ2本。キーフォルダー。腕時計。財布。Tシャツ、トランクス、シャツ、ネクタイ、ジャケット、パンツ、コート、ソックス。マフラー。ハンカチ、シューズ。バッグ。たまにブレスレット。あとメモ帳。携帯の待ちうけ(長門だけではないのだよ!)。
ということで、えーと、20ポールスミス?雨降ってると傘が追加されますね。小物ではカフスとかカンバッジなんてのも。メガネはジョン・レノンで統一しているから無いんですね~。
まぁ普段はこんなにビシっと固めることは少ないですが。

昔はね、着るものにお金かけるなんてバカらしいと思っていたものです。ですが、なんでもいいというわけでもなかったです。
「何か違う」感が常にありました。自分の着たい服はこれじゃない、みたいな。でも生活費以外のお金のほとんどを鉄道とマンガに回していた頃は、違和感を覚えつつも、衣類にまつわる違和感を解消しようという積極的行動にまでは出ませんでした。

やがて、ある人の導きで、縁の無かったファッションビルに足を踏み入れました。
そこでは結構気に入るものが見つかりました、が、お値段もそれなり。
まだそれほど給料なかった頃なのと、支出は趣味優先だったこともあり、バーゲンが頼り、という状況がしばらく続きます。

そのうち、事前情報なしでバーゲン行っても欲しいものはあまり無いということに気づき、普段のチェックをマメにするようになりました。
そうすると、自然といろいろな店に出入りするようになり、いろいろ見れば勿論、いろいろ気に入るものもあり、「通常価格で買ってもいいかな」とさえ思えるようにもなって来ました。

最初にポール・スミスを買ったのもそんな頃。
当時はまだマルチストライプをやっていなくて、さほど目立ったところはありませんでしたが、落ち着いた中にちょっと遊びがある感じに好感を抱き、少ない予算ながらも、ボーナス時の自分へのご褒美がポール・スミスの服、みたいな感じであまり数は増やせないながらも、少しずつ集め始めたのです。
(現在はポールスミスもセールをやりますが、当時はしないブランドだったので、お値段がそれなりという事もありあまり多く集められなかったのです。)

が、出会いもあれば別れもあるように、折角ポール・スミスに魅了され、ファッションにも開眼したにもかかわらず、自宅と勤務先の両方の引越しによって、お店が遠くなり、自然足が遠のく時代が訪れます。

しばらく時を置いて、偶然ポール・スミスに再会する時が訪れます。
再開したポール・スミスには、「マルチストライプ」というデザインが登場していました。
ちなみに、実は通勤途中にあるデパートにポール・スミスが入っていることをようやく知ったのも同じ時期。

久しぶりに訪れたポール・スミスの店で、ああ、コレ!これだよ!こういうの欲しかったよ!!と、なんの躊躇もなくかつ着るシチュエーションなど考えずに、カラフルなマルチストライプのシャツを購入してしまいました。

そして、花柄。
元々、ちょっと変わった、派手なくらいの服が好きという下地はありました。たとえばフラミンゴの絵のシャツなんてのを着てました。
そこへ、ポール・スミスから花柄を次々と投下され……。
いつどんなシーンで着るんだ?などということは置いといて、キタコレ!状態。

金曜日がカジュアルフライデーになったこともあり、花柄モノは着実に増加しました。
いまでも金曜日は花柄シャツで仕事してます。ただのアヤシイ人にしか見えないと会社で言われたことも……。
一方、通常のシャツも白はほぼ着なくなり、青だオレンジだ紫だピンクだと、またアヤシゲな色付きばかりに。

着るものに関してはわりと物持ちがよいので、いまだに15年以上前(すでにさだかでない)に買った、ポール・スミスご本人撮影の写真がプリントされたシャツなんてのも着ています。
コートやスーツも、他の店ではほとんど買わなくなりました。

男性ものの服というのは、モノトーンが多いのと、色があっても抑え目なものが多いのです。一度ポール・スミスの派手系が基本になってしまうと、他の服が合わせにくくなってしまいました。
ちなみに、スーツとドレスシャツならなんとかなりますが、花柄だとかマルチストライプとかのカラフル系だとどうしてもあわせづらい……。
本当のお洒落な人というのは、統一したブランドに頼らず、うまい掛け合わせができる人だと思うのですが、その境地にはどうやら未だ達していないようです。

マルチストライプものは、もういくつあるのか今回の執筆をしながらちょっと調べてみました……シャツ、タオルハンカチ、ストラップ、Tシャツ、マフラー、靴下、バッグ、下着まで、なんかもう回し者状態ですね。ハマったら徹底的に、なものですから。

でもね、リスキーでもあります。
花柄着てる男性なんて、そうそういませんから。なにげに目立ってますよ。それこそアヤシイ行動はできません。花柄の服きていろんな色の縞々のカバン持ってた!なんて言われたら、個人特定がとても簡単にできそうじゃないですか。

一方、休日ゴロゴロしたりダイエー程度の外出にはもっと適当に着れる服がいいなと。
ということでユニクロ。
カラフルだし、安いし、サイズ豊富だし、近所にあるし。

それほどのお洒落を必要としないけどちょっと気を使うレベル、のお出かけなら、ポール・スミスのジャケットにユニクロのTシャツ合わせちゃいます。値段だけ見ると何この落差?みたいな。
でもどっちもカラフルでいいんです。

たまに他の店にも行ってみるのですが、なんとなくピンとこないのです。H&Mとかも興味はあるものの、わざわざ行ってみようとはならないし、そもそもH&Mの年齢じゃないよな……とか思ったり。
そんなわけで、結局はポール・スミスかユニクロで買うのでした。

ところで、先日、スーツじゃなくていいけどジャケットくらいは着てね、というレベルのお出かけがあり、アレコレやっていたところ、「花柄外すとユニクロしか無い」の落差のせいで、服選びにえらく時間がかかってしまう羽目に。
嫁さんと一緒だったので、二人のトーンを合わせるのも大変でした。

ちなみに嫁さんは服のほとんどをリサイクルショップで買っています。そこそこのブランド物ですが、セーターくらいなら1000円程度で買えるそうです。男物ないの?と聞いたことがあるのですが、「無い。店内、女性物のみ」と即答されました。ちょっとググってみたことあるのですが、確かに男物の古着を扱う店というのは少ないですね。しかも場所が偏っています。ネットオークションは良く利用しますが、出てる品数も男物は少ないですね。

いろいろタイヘンですが、ドレスコードのある店にいきなり入ってもいいように、磨きましょう>センス。

写真:ポールスミスのコレクションいろいろ
写真:ポールスミスの小物たち