毎週水曜連載の『うちの本棚』、第三回目となる今回は、横山光輝の『バビル2世』をご紹介。
本作は、アニメ化もされた、横山光輝の代表作のひとつ。それまで『鉄人28号』のヒットからロボットものの印象が強かった横山に超能力SFのイメージが加わった。
古代、地球にやって来た宇宙人は、宇宙船が故障して帰ることができなくなり、時の権力者を利用して「バベルの塔」を建造させ、宇宙に信号を送るつもりだったが、建設途中に事故があり、塔は崩壊。地球人として暮らすことを余儀なくされる。

宇宙船のコンピュータを初めとした超科学の遺産を、自分と同じ能力を有した子孫に与えるよう、コンピュータにプログラムしてこの世を去る。
 時を隔て、主人公・浩一にその能力が目覚め「バビル2世」として、同じ能力を持つヨミと戦うことになるのだった。
 なんにでも変形可能な「ロデム」、巨鳥ロボット「ロプロス」、巨大ロボット「ポセイドン」の3つのしもべを従えて、果てしない戦いが始まる。

 超能力が巷でブームになる直前に描かれた作品としても知られる本作は、アニメ版の主題歌で「サイコキネシス」「テレパシー」といったESP用語を広めた功績もあるだろう。

 当初刊行された「チャンピオンコミックス」版では、完結エピソードが収録されないままになっていたが、「コミック セレクト」版で初収録。後を追うように「チャンピオンコミックス」でも、11巻刊行から数年の間を置いて12巻が刊行された。

『その名は101』は、『バビル2世』の続編。

■初出:少年チャンピオン
■書誌:少年チャンピオンコミックス/全12巻
     秋田コミック セレクト/全8巻
     秋田文庫/全8巻
     愛蔵版/全8巻
     秋田トップコミックス(コンビニ向け)/全14巻