みなさんはじめまして。今回より「おたくま経済新聞」上でアニメに関する連載を担当させていただくことになりましたコートクともうします。
今後は不定期にはなりますが、新作アニメの情報をTV・OVA問わずにご紹介させていただきます。連載はこれが初ということもあり不慣れではございますが、注目する作品は積極的に取り上げていくつもりです。どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

さて、第一回目の掲載でいきなり暗い話題もどうかとも思ったのですが、どうしても気になる話題があったためご紹介させていただきます。

 先日、『キン肉マン』のロビンマスクや『ドラゴンボールZ』ミスターサタン役でおなじみの声優の郷里大輔さんがお亡くなりになったというニュースが耳に飛び込んできました。
 つい先ごろには、同じ事務所に所属されていた、『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉の親父役だった田の中勇さんもお亡くなりになられたばかりということもあり、子供心に記憶も馴染みも深い声優さんの立て続けの訃報に、大変驚くと共に、ショックを受けました。

 本稿では、郷里さんが出演された数多くの作品のうち、現在放送中のテレビアニメを取り上げ、故人を偲びたいと思います。その作品とは、独立UHF局等で放送されている『キディ・ガーランド』です。

この作品は、未来の宇宙を舞台に、或る時は反目し、或る時は失敗しつつも、協力しながら困難に立ち向かっていく2人の女性を描いた作品です。この『キディ・ガーランド』の第8話に、郷里さんが出演されています。しかも、西村知道さん、榊原良子さんと共に……。

私は、この顔触れを見て、『機動戦士Zガンダム』の面々だと思いました。というのも、西村さんと郷里さんは『Z』でティターンズという組織の幹部を、榊原さんは『Z』でアクシズという組織の幹部を演じていたからです。私には、『キディ・ガーランド』第8話におけるこの共演は、『Z』の同窓会ではないかと思えたほどでした。

『Z』では、郷里さん演じるバスク・オムが、榊原さん演じるハマーン・カーンに対して、陰で「女狐め!」などと口汚く罵っていたものですが、『キディ・ガーランド』では郷里さんと榊原さん演じる登場人物が仲間のように密談していたので、感慨深く感じたものです。

 郷里さんは、主人公を演じるような目立つ声優では決してありませんでした。
ただ、声を聞けば誰もがわかる馴染みある重要な役どころばかりを担当されており、またその独特な声色から子供のころモノマネをした人たちもきっと少なくないことでしょう。
そんな愛される声優の今回の訃報は全くもって残念で、そしてもっともっと活躍してほしかったという思いで一杯です。

郷里さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

■ライター紹介
【コートク】
戦前の映画から現在のアニメまで喰いつく、映像雑食性の一般市民です。