ソーシャルマッチングサービス「おたくま」では、2009年12月12日から12月20日の期間『おたく意識調査』を実施した。
実施したアンケートは、『おたくの人が感じる“おたく”イメージ調査』と『アキバ事情』について。
今回発表した結果によると、おたく属性の人から見た”おた芸能人”には47%もの支持をうけ「中川翔子」が選ばれていたり、秋葉原を訪れる人が通う人気アキバグルメ店には「牛丼サンボ」が選ばれているなど、いずれも興味深い調査結果が出ている。

▼おたくイメージ調査

●「おたく/オタク」と呼ばれることに抵抗のない人は90%

『「おたく」「オタク」呼ばれて恥ずかしくないのはどちら?』の質問では、
総回答406件/有効回答382件で『おたく』『オタク』『どちらでも構わない』を選択した人が全体で90%におよび、一昔前に比べて、いずれかの呼び方であれ『おたく/オタク』と呼称されることについてあまり抵抗が無い人が増えていることが伺えた。

回答に対するコメントによると「ライト層の“おたく”も最近増えてきているせいか、一時期にくらべて“おたく/オタク”と呼ばれる事に対して抵抗がなくなってきた」や、「オタクアイドルなどが注目されるようになり、オタクのイメージも変わってきた」などの意見が聞かれた。

その他の意見では、「オタクの表記は下記によってレベルが違う気がする。お宅<おたく<オタク<ヲタク」や「ヲタク=その道に精通した人」という意見もあり、同じ「おたく」という発音でも表記1つで段階が意識されている様子も伺えた。

逆に『よばれること自体が嫌』と答えた少数派の意見では「宮崎事件以降いまだ『おたく』に対して冷たい雰囲気を感じる」や、「未だ世間の風当たりの強さを感じる」など、『おたく』という事に対して偏見や差別を感じているという意見が多く聞かれた。

●「おたく芸能人」は圧倒的支持で“中川翔子”!

『「おたく/オタク」を象徴する芸能人は誰ですか?』という質問では、
総回答406件/有効回答395件で、1位を47%もの支持をうけ圧倒的大差で「中川翔子」が獲得。

本人がアニメや漫画、果てはブルース・リーに精通している『おたく』であることを公言しており、またメディアを通じて一般的にも十分周知しているせいか、圧倒的支持をうけてのランクインとなっている。

また2位にはTV番組などで数年前から「家電芸人」や「ガンダム芸人」などの肩書きをもって活動している、お笑い芸人の土田晃之がランキング。中川翔子とは40%もの差があるものの、その言動はホンモノの「おたく」から見ても十分に“おたく”であると認めるに足る博識ぶりの様で、「芸能人がいう自称“おたく”はヌルイ」など辛口なコメントもあるなかでは、十分な検討ぶりといえるだろう。

●「おたく文化の強い地域」はやはり「秋葉原」が1位

『あなたのイメージで、オタク文化の強い地域はどこですか?』という質問では、
総回答406件/有効392件で、1位を61%の圧倒的支持をうけて「秋葉原」が獲得。

秋葉原の場合は、国内外問わず「アニメ・漫画文化の聖地」と多数メディアで紹介されており、いわずもがな日本を代表する「オタク街」ということもあり納得の1位獲得となっている。

なお、この質問では選択式の回答方法ではなく、自由回答という手法を採用しており、1位の秋葉原が地域であったのに対し、2位では12%もの人に「東京」というさらに大きなくくりでのエリアが選ばれている。

ちなみに「秋葉原」と回答した人の半数近くは東京在住者なのに対して、「東京」と回答した人は1名を除き東京以外に住んでいる人が回答している。

●おたく文化に国境なし!89%の人が海外のおたくの人と友達になってもいいと回答

『海外のおたくの人と友達になりたい?』という質問では、
総回答406件/有効406件で、「はい」が56%、「どちらでも構わない」が33%、「いいえ」を11%の人が選択。
本質問での特徴は「はい」と「どちらでも構わない」と、海外のおたくの人との交流をしてもいいと思っている人が二つの回答を合せると実に89%もの数に及んでいるという点。

コメントには「言葉が通じればどこでも」や「言葉が通じなくても翻訳ソフトでなんとか…」など、コミュニケーション方法に多少注文がある人から、「言語は全く気にしない」といった意見まで様々。

ちなみに、おたくまに会員登録をしている、海外会員によれば、「最近では日本の最新アニメが放送から数時間後には動画サイトに翻訳つきでアップされるなど、海外の「おたく趣味」を持つ人達もリアルタイムで日本のサブカルチャーに触れることが可能となってきている。そのため以前よりは日本のおたくの人とも温度差がなく交流できるようになってきた。」という意見が寄せられている。

今回のこの調査結果と、海外会員の意見を合せると、今後「おたく」という共通趣味をもつ人同士は、言語という壁を超えて交流する機会が段々と増えていくのかもしれない。

●地域格差?地方在住の人ほど「おたく」であることがバレると困るらしい

『あなたのオタク趣味がバレたらまずい相手は誰ですか?』という質問では、総回答406件/有効406件で、「特にいない」が69%、「友人」が13%、「彼女/彼氏」を10%、「家族」を8%の人が選択した。

この質問では、意外にも周囲に対して「自分がおたく趣味」であることを隠していない人が過半数以上いることが分かった。

「特にいない」と回答した人のコメントは、「自分のオタク趣味は別に恥ずかしいとは思っていない」や「既に親戚にも勤務先にも顧客にもバレてますので問題なしです」など、周囲に対して全く『おたく』であることを隠していない意見が多く寄せられている。

逆に「友人」「彼女/彼氏」「家族」など『誰かに秘密にしている』という選択肢を選んだ人は「世間では風当たりが冷たいですね」や「オタク趣味を持っていると偏見の目で見られてしまうのがキツイ。」など『おたく/オタク』に対する世間からの偏見や差別を感じている様子が伺えた。

ちなみに、「特にいない」を選択した人の多くは東京・埼玉・神奈川・栃木・愛知・大阪などの都市圏在住者が過半数を占め、逆に「友人」「彼氏/彼女」「家族」など知られたくないという選択肢を選んだ人は、京都・北海道・福岡・奈良・石川・広島・三重・福井など地方在住者が過半数を占めている。

▼アキバ事情調査

●秋葉原で必ずチェックするお店は専門店の「ソフマップ」が第1位!

『秋葉原で必ずチェックするお店はありますか?』という質問では、総回答475件/有効475件の回答が得られた。

「ある」と答えた人に回答してもらったショップ名では、10%もの人の支持をうけ「ソフマップ」が堂々の1位を獲得。
ソフマップと回答した人のコメントによれば「エロゲが充実している」や「秋葉原のあちこちに店舗が存在するため必然的に、行ったら1店は入ってしまう」、「各店舗が専門ごとに分かれているためウォークラリー的なノリで店舗巡回をしてしまう」などの意見が聞かれ、ついブラっと入ってしまう人から、専門店であるが故ハッキリとした目的意識を持って入ってしまう人まで様々であることが伺えた。

ちなみに今回「ある」と答えた人に回答してもらったショップ名の中には、意外にも秋葉原で大型店を展開しているヨドバシカメラという回答は1件も含まれなかった。

回答の中心はあくまで電気街口側の店舗に集中しており、開発が進むヨドバシカメラ側のエリアよりも、未だ電気街口側のエリアの方が「おたく」と呼ばれる人たちには根強く支持されていることも伺えた結果となった。

●秋葉原に繰り出す人の40%はショッピングが目的

『秋葉原に繰り出す目的は?』という質問では、総回答475件/有効475件の回答が得られた。

ここでは、秋葉原に行く目的を調査するため設けた質問であったが、回答者の内40%もの人が「ショッピング」という選択肢を選んでおり、半数近くの人がきちんとした目的をもち訪れていることが分かった。

なお、「暇つぶし」「雰囲気を楽しむため」「何となく」など、特に大きな目的もなく訪れている人は全体の38%にも及び、そうした人達のコメント「アキバ散策楽しいです!」、「一番落ち着く街ですねw」などから推測すると、明確な目的意識のない人の場合、主にリピーターの人が多く選択し、かつ街自体の雰囲気を楽しむ事を目的に訪れていることも分かった。

ちなみに、その他を選んだ人は「巡礼」や「メイドカフェ巡り」など、家電やゲームソフトなどの購入目的以外の人が選択している。

●アキバグルメの人気NO.1は非チェーン牛丼店の「牛丼サンボ」

『秋葉原に行ったら食事も済ませますか?』という質問では、総回答475件/有効475件の回答が得られた。

秋葉原での食事は、およそ43%もの人が「はい」と答え、全体の半数近くが秋葉原を訪れた際には、必ずアキバグルメを堪能していることが判明。
また、「はい」を選択した人には、秋葉原に訪れた際によく行くお店の名前を挙げてもらったところ、マクドナルドや吉野家など数あるファストフード店を押さえて、非チェーン店の牛丼専門店「牛丼サンボ」が1位を獲得。

また、2位にはジャンクショップやメイドカフェなどが多く立ち並ぶエリアに出店している「じゃんがらラーメン」が7%もの人の支持を得てランクイン。同位には、待ち合わせなどで利用するなど食事以外の利用方法も兼ね「マクドナルド」がランクインしている。

ちなみに全体の傾向としては、ラーメン店、丼もの屋、そば屋、ハンバーガーショップ、カレー屋、メイドカフェなどが同一店舗ではないものの複数店名前が上がっており、夕飯などのガッツリとした食事というよりは昼に気軽に食べられるお店が多く選ばれている様である。

●秋葉原以外のおたくの街は“おたく3大聖地”の中野・池袋がランキング

『秋葉原以外におたく文化を感じる地域は?』という質問では、自由回答の回答方式で、総回答475件/有効426件の回答が得られた。

秋葉原以外におたく文化を感じられる地域第1位には中野がランクイン。選ばれた理由としては「”まんだらけ”などのマニア店が充実している」、「中野ブロードウェイがあるから」など、中野ブロードウェイがあるという言葉が多く見られた。
そして、第2位には池袋がランクイン。これは昨今メディアでも取り上げられているとおり、「乙女ロード」の存在が大きい様である。ただ、最近ではJR駅前に大型家電量販店が複数出店したこともあり、アニメ・漫画系文化もさることながら、一部では家電商品の充実もあり「秋葉原化が進んでいる」などの声も聞かれた。

ちなみに、今回アンケートに参加された方の意見で「秋葉原・中野・池袋はおたく文化の3大聖地」というコメントもよせられており、この3つの街に限っていえば「おたく」と呼ばれる趣味の人達の中では、ある種別格な扱いをうけている様である。