6時間ノンストップサバイバルゲームをレポートサバイバルゲームを中心にミリタリーな話題をお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。今回は千葉県の有料サバイバルフィールドSPLASHで5月14日(土)に開催された6時間ノンストップサバイバルゲームをレポートします。

さて、今回の6時間ノンストップゲーム。
「次はどこのゲームに参加しようかな~」なんてインターネットで千葉県の有料サバイバルゲームフィールド、SPRASH(スプラッシュ)を検索してみると……


・6時間ノンストップサバイバルゲーム
・セーフティーゾーンは設けません
・食事も休息もフィールド上の本陣にて取って頂きます
・食事、休息中も襲撃可

う~ん……
なんかキツそう……

「食事中に敵襲があったら食料に泥が混ざったりして無駄になるかもな~」、なんて消極的な考えも一瞬過りましたが、「参加して詳細をレポートするのが僕の役目だ!」と思い直し、想定される事態を考え装備を編成し参加してみることにしました。

▼セーフティーゾーン:
一般の服から迷彩服に着替えたり銃の弾やガスを準備したり、その他には、休息、食事などをするスペース。
ちなみに、ゲーム中に弾が当たって死亡判定となったなった場合もここに戻ってくる。
ただし、今回のサバイバルゲームだけは一般服→迷彩服、迷彩服→一般服への着替えのみに使用され、休息と食事、弾込めはフィールド場の「本陣」にて行うというイレギュラールールで開催。そのため本陣にてメンバーそれぞれのペースで休息、食事している間にもゲームは進行中となる。

話しは飛んで、サバイバルゲーム当日。最寄駅となる千葉都市モノレール千城台駅(終点)で降り、公式HPの地図に従いトコトコ徒歩で現地入りしました。

HPでは15分程と書かれていますが、のんびり歩いていたため20分ほど歩いていくと下のような標識が目に入ります。

SPLASH看板

この標識と係員の誘導に従って坂を下りてゆくと受付とセーフティーゾーンがようやく視界に入ってきます。
ちなみに駐車スペースは坂の途中と写真のセーフティーゾーンの2カ所あり、各10台分づつ駐車できる感じでした。

本来のセーフティゾーン

さて、当日の参加者人数は85名。かなり大盛況です。
到着して受付が開始されるまでの間、他の参加者の方に6時間耐久サバゲーについていくつか伺ってみました。

今回の6時間耐久は今回で2回目の開催。1回目に参加されたかたも多くいるなか
「6時間耐久に参加するとそれだけでは物足りなくなりますよ~。」
「今度企画される24時間耐久も参加しようかな~。あなたもどうです?」
「やはり耐久ゲームは夜を越さないと物足りないですよ~。」

などなど、いずれの方もやるき気満々といった雰囲気で、話しを続ける内に思わず圧倒されてしまいました。

▼通常のサバイバルゲームプレイ時間:
サバイバルゲームは通常1ゲーム15分から20分で休息が10分ほど。
夜通しの夜戦もこの繰り返しで、僕は20年間のサバゲー人生の中、この方式しか経験したことがなかった。

会場には元アメリカ兵で現在は大学生という方も。
アメリカ軍は4年間従軍すると奨学金が支給されるため、それで現在は大学に行っているそうです。

このエバンスさん、日本語を完璧にマスターしており、日本人とほとんど変わらないほどの語学力でした。

元アメリカ兵のエバンスさん

ちなみに卒業後の進路については、大学を出て軍に戻れば将校として迎えてくれるそうで「軍に戻ると思う」と話していました。

ちょっと話しがそれますが、僕が20年前くらいに神奈川県の「ペンギン村」というサバゲーチームに所属していた当時、70人ほどいたメンバーのうち3割はアメリカ兵という状態でゲームをしていたことがありました。
当時参加していた米兵メンバーはほとんど日本語の分からない方が多く、たどたどしい片言の英語で話したり、米兵側がたまに日本語の分かる兵士を連れてきたりして国際交流していたのを思い出されます。
またあの時のような国際交流ができる時代がくるといいな。

フィールド地図

上の図がフィールドの地図。
歩測で測ってみたところ、大体縦の全長800mはあろうかという広大なフィールド。地図と現地の様子を見比べ、方位磁針で方角を確認して印を付けて覚えとかないと迷いそうです。

図中の手書きの4の字マークのようなものは僕が方位磁針で測って書き足した方角マーク。
先端が北です。
それにしてもこのフィールド、小道を外れて草を分けて進もうとすると草の茎が頑丈なのでかなり体力を消耗します。

本陣の様子

上写真の本陣で食事と休息それぞれを自分のタイミングで取ることになっており、予め一食700円の弁当を発注しておけばここに届けられることになっています。

今回のルールでは、食事、休息中のところを敵は襲撃して構わないことにはなっていましたが実際には敵襲はなく、逆にこちらが負けそうになると係員の方から「押されているよ~。」と声をかけられ、参加メンバーが加勢しにゆく一幕もありました。

フィールドの様子

フィールドの状態は面積、隠れ場所の藪、バリケードともに文句なし!僕の得意のアンブッシュが大いに使える環境です。
中には市街戦をイメージした看板で気分を盛り上げる工夫も見受けられます。

フィールドの様子
▼アンブッシュ:
ブッシュ(木や草の藪)などに隠れて敵を待ち伏せして攻撃する攻撃方法。適切な柄の迷彩服や輪郭をボカす偽装網などを利用すると有効。

得点は1人1人ヒット-1点、フラッグ持ち帰り+30点、フラッグ持ち帰り途中でヒット(フラッグは自軍本陣に持ち帰り)は+10点、トイレ以外での退場など-5点、ゲーム中の状態によって配点があり、その都度本陣に常駐している係員の方に報告、名簿に記録して後に集計、勝敗を判定するほか豪華賞品の数々が授与されました。

フラッグをゲット、持ち帰って得点に寄与した人にはフラッグゲット賞としてクラッシックアーミー社の電動ガンライフル(SA-M7:AK47の外観、記事執筆当時約15,800円相当)が贈られたほか、最も多く敵弾を受けてヒットされた最多ヒット賞なるのもにもG&G社のバイオBB弾(写真の緑色の真空パック)と戦闘糧食(同写真、緑色のプラスチックの四角いケース)が景品として授与されました。
この後、数ヶ月後には夜間を含めた6時間耐久も企画しているそうです。

G&G社のバイオBB弾

今回のサバゲーはいつになくドギツイゲームでしたが、キツいけど爽やかな疲労、という感触です。スポーツを楽しむってこういうことなんだな、なんてつくづく思っています。次回はもう少しランクアップした耐久も挑戦するかな。

▼サバイバルフィールドSPLASH

(文・写真:鉄砲蔵)