「特撮映像感」、今回は雨宮慶太初監督作品『未来忍者 慶雲機忍外伝』を取り上げます。戦隊物的な乱闘+合成シーン、ライダー物的な対決シーンと雨宮作品の原点を確認してみてください。

本作は雨宮慶太初監督作品。1988年にオリジナルビデオ作品としてリリースされたあと、2003年にDVDとしてリリースされた。VHS版では73分だったが、DVD版は72分である。今回はDVD版で鑑賞した。


作品タイトルでもある「未来忍者」はもともとアーケード用アクションゲームのタイトルであり、本作はゲームを原作とした映像化作品という位置づけになるが、ゲームの開発が遅れたため本作のリリースの方が早かったという。タイトルの「外伝」はゲームからのスピンオフという意味合いだろう。

で、「未来」ではあるのだが時代設定は戦国的なチャンバラの世界。しかしアンドロイドのような機忍が存在し、戦車のような城が出てきたり、刀だけではなく機関銃まで撃ち合っている。

機忍を操る黒鷺軍は、異世界からこの世界を侵略しようとしているなぞの団体で、人の肉体や能力を元に機忍を作り出している。

黒鷺軍に攻撃を受けている諏訪部家は必死の抵抗を続けており、ついには巨大な大砲を完成し攻撃にかかろうとしていたが、諏訪部を治めるサキ姫が黒鷺軍に捕らわれてしまうのだった。

一方、機忍の中から人間だったときの記憶を取り戻し黒鷺軍から抜け出そうとする不怒火という忍者がいた。サキ姫を救出に向かった傭兵の赤城以下6人の諏訪部の武士たちと共に黒鷺城に潜入し自分の肉体を取り戻そうとするのだが…。
 
冒頭の諏訪部・黒鷺の合戦シーンでは巨大な城型戦車が登場したり、いかにも戦闘員的な機忍と人間の武士たちの乱闘があったりと、戦隊ヒーロー物的な映像になっている。そして不怒火の登場からライダー物的なものとなっていき…となかなか興味深い作品である。

ゲーム版ではキャラクターデザインを雨宮慶太が手がけているが、この映像化作品では寺田克也がクレジットされている。また映像監督、スペシャルエフェクトアドバイザーとして佐川和夫が参加している。

監督/雨宮慶太
キャスト/横山 誠、森下恵理、河井半兵衛、井田弘樹、牧 冬吉、山本昌平、ほか。
1988年/73分/日本

(文:猫目ユウ)