2010.03.11
【ミリタリー魂】第9戦 八王子サバイバルゲーム住民説明会レポート<特別編>
オフ会などに参加しているとよく話題に上るのは大手マスコミによるオタク報道。宮崎勤事件やエアガン悪用事件などでオタク族=犯罪しそうな人などという風潮もかつてはあったように思います。
そこで今回は僕が初めて大手マスコミ報道をこの目で確認しようと足を運んだ八王子サバイバルゲーム場開設説明会(結果的に反対集会)をレポートいたします。
僕がこの事件を知ったのは、月並みですが、テレビ報道です。テレビ局のレポーターがサバイバルチームマスターと住民、双方をインタビューしていました。
マスターは「住民とは遭遇しないようにしています。弾も外部の人に当たらないようにネットを張ります。通行人に遭遇したらゲームは一時中止する。」
住民は「迷彩服の人が住宅地をウロウロして子供たちと遭遇するかもしれず、怖がっている。子供自身もフィールドに入り込むかもしれず、弾が当たって怪我をしないか心配」
これを見て僕が持った第一印象は、「住民側がまた神経質なこといって騒いでいる。」でした。
気になった僕はYahooポータルサイトのニュースで検索し、地元の小学校でサバイバルゲーム業者説明会があることを知り、また区議会議員の陣内やすこ議員が取り仕切っていることもわかりました。
ニュースの関連サイトのコーナーに議員のホームページもあり、アクセスしてみるとメールフォームを発見。会場の小学校も電車で何とか行ける距離だったので議員さんにメール。「サバイバルゲームを19年くらいやっている鉄砲蔵(もちろん、メールでは本名を記載)です。事件に興味があります。地元住民ではありませんが、説明会に出席して構いませんか?」
数日して「ゲームをやる愛好家の立場でも見に来て欲しい」との快諾を得て取材の決心をしました。
業者「ゲームをやるとともに進入者の監視やゴミ清掃などの自然を守る活動も行う」
住民「アンタらが来るのは週末だけだろう。それに3人だけで何ができる?自然を守るといいながらBB弾をまき散らして何が自然保護だ。」
「あんたらに守ってもらわなくていいよ!」
「仮設でも更衣室だのトイレだの、設置したら自然保護じゃないだろう!」
エライ怒号の嵐でした……
極めつけは1995年7月29日、八王子で起きたスーパー拳銃強盗殺人事件の、殺された3人の女性の一人、女子高生の被害者に縁のあるという男性が発言。
「人殺しをゲームにするなんて!」
……とても「ゲームをする立場からいわせてもらえば」、なんて言えません……
正直、ここまで反対の大きいフィールドじゃプレーする気が起きません。有料フィールドって住民と衝突する心配がないから良いのに。その料金も、土地の確保と住民との同意形成という、チーム運営上最も難しい仕事に支払われる報酬、というつもりで僕は考えています。
結局その日は書類だけもらい、会場の写真を何枚か撮って詳しい話は聞けずに帰ってきました。その後も数ヶ月はテレビでも八王子サバイバルゲーム場のニュースは続き、段々とフィールドになる土地の詳しい位置がわかるようになり、もう一度行って確認してみようと言う気になりました。
で、Googleストリートビューで正確な位置を確認し、現地に到着。
まず駐車場にするという土地を見に行きました。偶然にも住民の方がこの土地のお向かいの住宅の階段から下りてこられ、恐る恐る話を伺ったところ、意外にも有効的な物腰で答えてくださいました。サバイバルゲーム愛好家と知ったら怒鳴って追い返されるかと思いましたが意外にも”その道に詳しい方”という形で有効的に接してくださいました。僕の他にも3人のサバイバルゲーム愛好家が視察に来られていたそうです。
住民「まぁ、この土地をご覧になって下さいよ。」
確かに。この駐車場とされる土地、説明会で渡された地図ではイメージ湧きにくかったのですが、実際に見てみると乗用車3台くらいがせいぜい。これでは住民の主張するように、駐車場に入りきれなかった車が路上駐車したり遠くの駐車場で停めて、そこで着替えて住宅地を歩くことにはなってしまうね。特に路上駐車が増えて住民に迷惑かけそう。
フィールドになる土地を歩いてみてなるほど。この土地じゃ狭すぎる。重ねて言えばほとんど場内と言ってもいいような距離に遊歩道の入り口があり、神社の祠あり、で、これでは住民は入ってきてしまいますね。
住宅もかなり近く、防弾ネットを張って距離を取ったらほとんどフィールドにする土地はなくなります。また、土地の半分は崖になっていて使用不能でした。
よくよく話を聞いてみると住民の方々、相模湖プレジャーフォレスト内のロードストーンというサバイバルチームに取材に行っており、サバイバルゲームはどういうものかよくよく研究なさっておられました。住民の方も調べた上で反対しておられたんですね。
住民側とお話して感じたことは、住民はサバイバルゲームに反対しているわけではなく、八王子フィールドに反対していた、ということでした。
この事件でつくづく感じたことは、やはり事実を正確に知りたければ足で見てくるしかないってこと。報道やネットだけで見ようとすると事件の印象を見誤ることもあるということです。
あと、今回の事件のテレビ報道を見る限り、テレビの報道は許された時間枠の限り平等に物を見ていたと思います。ただ、映像だけで見ているとそれぞれ観る側主観がどうしても加わることになってしまうと思います。
(文・写真:鉄砲蔵)
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