7月1日にスタートした、レジ袋有料化。これにともない、エコバッグ(マイバッグ)を店に持参して買い物する人が以前よりも増えていますが、同時に増えているのが「エコバッグ万引き」と呼ばれる万引きの手口。

 エコバッグを持参する人が増えたことで、万引き犯にとっては自分のエコバッグに未会計商品を入れていても怪しまれにくくなり、以前よりも店員の目をくぐり抜けやすくなっています。

 この対策として店側でも色々な手段を講じていますが、その一つにエコバッグに商品が入った人への声がけがあるようです。

 Twitterユーザーのきよきよさんは先日、スーパーでの買い物を済ませてマイバッグに商品をつめたあとに、買い忘れたものを思い出し、先に購入したものを持ったまま再度レジに並んだそうです。すると会計の際に言われたのが、

「そちらの商品のレシートを見せてください」

 きよきよさんは「え?まさか万引きと疑われたの?」と焦ったそうですが、最近横行している「エコバッグ万引き」の対策だと分かり、すぐレシートを見せて対応したとのことでした。

 この投稿には様々な感想が寄せられていますが、すぐレシートを捨ててしまう派の人にとっては重要な体験談だったこともあり「レシートをすぐ捨てないようにしよう」といった内容の声から、「レシートを商品と一緒にエコバッグに入れるようにしてる」といった声まで寄せられています。

 今回きよきよさんは、声をかけられたからといっても「大変だな」としか思わなかったそうですが、一方で「同じ事を言われたらキレる人とか居るんだろうなぁ」と店側の悩みも想像して、心配を口にしていました。

 そして「私もこの一件以来、誤解されない様に手持ちバッグは小さめのジップ付きに変えたり、マイバッグは2、3枚持ち歩く様にしています。レシートもわかりやすくマイバッグと一緒にするなど、お互いが気持ちよく誤解なく利用できる様に工夫する様になりました」と、筆者に語っています。

 編集部には、現役コンビニ店員でもあるコンビニ専門ライターが所属していますが、レジ袋有料化の当日から「万引きが増えた」という話を聞いていました。様々な対策を講じているそうですが、それでもいたちごっこ。万引きする本人にとっては少額だと思っていても、店の側からすると数が増えれば死活問題です。

 もし、きよきよさんのように声をかけられることがあったとしても、店側の立場を考え、快く協力する気持ちの余裕を購入者の側も持っていたいですね。逆にお店側も、エコバッグに商品が入った状態でレジを通過する場合には「確認のため声がけすることがある」といった趣旨のお知らせをあらかじめ掲示しておくといいかもしれません。

 また、すぐにレシートを捨ててしまう人は、今後は自宅に帰るまでは保存しておくクセもつけた方がよさそうです。

<記事化協力>
きよきよさん(@kiyokiyokingdom)

(宮崎美和子)