趣味が高じて部屋を丸ごと趣味の物で埋め尽くす、というのは結構憧れてしまうもの。そして実際に作り上げた趣味の部屋が、意外な事で役立っている状態にネット民の皆さんも大注目しています。

 この趣味の部屋を作り上げたのは、漫画が大好きで漫画本をひたすら集めている、ふでだるまさん。

 「外出自粛でお前の漫画部屋がめっちゃ役に立ってるよと母から連絡が来た母の日」という一文とともに、漫画が部屋の壁一面を埋め尽くしている部屋の写真を5月10日の母の日に、ツイッターに投稿しています。部屋の中には漫画だけでなく、テーブルとイスも完備。テーブルの上は読書に丁度良いスペースが取られており、色紙やグッズなども飾られています。

 この壮観な部屋の眺め。好きなジャンルが一致する人にとっては、ずっと引き篭もっていられる状態。リプライにも、「こういう部屋が作りたいんですよ 羨ましいです」「ネカフェみたい!」「夢のような部屋ですね!」と、憧れの声が続出。

 単行本のサイズに合わせた自作の棚には、作品ごとにきれいに背表紙が並んでいます。作品のファンならこの背表紙だけでも、どの漫画が置いてあるか分かるくらい。まるで本屋か図書館の様。そして、実は漫画の棚があるスペースはこの部分だけではないのだそう。

 ふでだるまさんは、昔からの漫画好き。以前からこのような部屋を作りたいと思っていたそうですが、本格的に作り出したのは今から2~3年前から。現在はこの部屋がある実家を離れて生活しているふでだるまさん。お盆やお正月休みなど、帰省のたびにネットで仕入れた自作の棚の材料をコツコツと組み立てていったのだそう。

 そして今年の1月に、遂に一通り整理完了。元々は倉庫にしていた場所を漫画部屋にリフォームしたという事で、約30平方メートルと結構な広さを取れているそうです。そこに取り付けたのが、単行本に丁度いいサイズになる自作の棚。既製品では本がきれいに揃わないところもあり、単行本に合うサイズで壁に金具を取り付けて棚板を置き、単行本を揃えているそう。

 一つの広い部屋の壁に一面に棚を作っていますが、それだけでは空間が開いてしまうので、部屋の真ん中の方にも棚を用意。「間に柱とかの支持がいらなくなるように意識して図面を書きました。あと書庫ではなく書斎にしたかったのでテーブルと椅子は絶対に置こうと決めていました」と、理想の漫画部屋を作るにあたって色々と考えて部屋の改造にいそしんでいたようです。

 どのようなジャンルが多いのかをふでだるまさんに聞いてみたところ「青年誌6割少年誌4割で少し少女漫画もあります。各ジャンルで何冊かは分からないですが野球漫画と格闘漫画がジャンル的には多いと思います」との事。さすが、守備範囲が結構広い。現在は約7000冊をこの棚に収めているそうですが、将来的に蔵書が増えても大丈夫なように書棚を設計しているそうなので、これからまだ増えていきそうです。

 「書庫ではなく書斎にしたかったのでテーブルと椅子は絶対に置こうと決めていました」と、理想を作り上げたふでだるまさんの漫画部屋。もし子どものころにこんな部屋があったら……きっと入り浸ってしまって親から怒られそうな気がします。でもお母さんが入り浸って外出自粛のお供にするには、この漫画部屋がしっかり役立っていますね。

<記事化協力>
ふでだるまさん(@fudedaruma)

(梓川みいな)