外出先、オムツの子を連れ歩いている時にたまーにやらかしてしまうのが、予備のオムツをうっかり忘れてしまうこと。オムツを開けてさて変えよう、という時にある筈のものがない時の絶望感は子育て経験者ならかなりの人があるのでは……。そんなベビールームでの出来事が、ツイッターで話題になっています。

 「子どものオムツ替えにベビールームに入ったら『あっオムツ忘れた…!』と赤ちゃんを前に焦ってるパパの声がして、その瞬間まわりのママさんが赤ちゃんの大きさを目で確認→自分の手もとのオムツを見る→あげれるかどうか瞬時に確認しててちょっと笑った」と、その場を目撃したのは、ネットユーザーの焼きハラコさん。

 続くツイートで、「ちょうど似た月齢の子がいたのか、体重どれくらいですか?多分いけますよどうぞ、と一人おっしゃってパパさんが何度もお礼を言われてたんでうまくいったようでした!オムツ緊急時用でベビールームでは3~5枚パック販売とか普及してほしいですね…」と、パパさんが救われた様子も。

 このツイートを見た筆者、心当たりがあり過ぎてドキドキするやらホッとするやら……。買い物先の誰もいないベビールームでオムツを開けたけど、予備を補充し忘れていたことに気が付いてそっ閉じ、その足でベビーコーナーへオムツを買いに行ってベビールームへUターンという思い出が。もうかれこれ10数年前の話なのに、意外と覚えているもんです。

 そして、このツイートには「チームプレイ発動www育児している者は皆仲間!www」「赤ちゃんのお世話をする『同志』ですね。温かい気持ちになりました」「なんて優しい世界!オムツ忘れて焦る気持ち痛いほどわかりますw」などなど、育児仲間の連帯感と温かな優しさにほっこりする人が続出。

 みんな、やっぱり似たような経験や連帯感を感じたことがあるんですね。育児あるあるかもしれませんが、顔も知らない者同士、お互い即座に反応して助けようとするというのは、パパでもママでも関係なく育児をしている者ならみな仲間、という意識が心のどこかにあるのかもしれません。

 ワンオペ育児で辛い思いをしながら孤独な育児に翻弄されているママが多い反面、ここ最近は、共働きで育児も家事も均等にという生活スタイルを持つ夫婦が増えてきました。

 ちょっと前までは、夫が「手伝う」程度のスタンスだったのが、男性の育休取得の増加も少しずつ増えているようで、母乳以外は大抵の育児をこなす父親も少しずつながら増えてきました。まだまだ少数派のようですが、妻が生んだ子どもは自分の大事な子、だから自分ができることは積極的にやる、というスタンスの男性が増えてきたのは、育児における意識の改革が進んできたということでしょう。

 パパ側からしてみれば、ママばかりのベビールームでのオムツ替えはちょっと居心地が悪いかもしれません。なかには授乳室兼用なのか、男性が入れないベビールームもあり、さらには男子トイレにオムツ替え台やベビーシートの設置が少ないという問題も……。SNSではパパたちのそんな嘆きを目にすることがあります。どうやら、まだ男性が積極的に育児にかかわる環境が整っていないところが少なくないようです。そして子どもが娘の場合、パパとしてはちょっとデリケートに感じてしまい、オムツ替えを躊躇するといった事もあるようです。

 しかし、そこで二の足を踏まずに積極的に育児参加してく男性が増えることで、こういった男性が入れない環境を変えていくことも可能になっていくのではないでしょうか。

 ついでに、ベビールームの入り口に各サイズ2~4枚入りくらいの自販機があると助かりますよね……。

<記事化協力>
焼きハラコさん(@WwZuttonetaiYo)

(梓川みいな)