4月2日、TBS系列で放送された「この差って何ですか?」で、ビュッフェ形式の食事を「バイキングと言うのは日本だけ」や、「バイキングと名付けた理由」など、バイキングについての雑学が紹介されました。

 この日、日本在住の外国人女性から、「海外ではビュッフェと言うのに、日本はバイキングと言うのは、なんで?」という質問がありました。そこで番組が「バイキング」について、検証を開始。

 まず、ホテル評論家の瀧澤信秋さんによると、ビュッフェとバイキングは同じもので、差は無いとのこと。そして、バイキングと使うのは日本だけで、昭和33年に帝国ホテルが使い始めたそうです。そこで番組は、帝国ホテルへ……。

 帝国ホテルのスタッフによると、1958年に新館がオープン予定で、その目玉となるレストランの構想が練られていたとのこと。そこで、当時、第11代料理長の村上信夫さんがデンマークへ視察に行った時に、その頃の日本には無かった好きな料理を自分で選べ、好きなだけ食べられるビュッフェスタイルを学び、日本に持ち帰りました。そして、帰国後に日本初のビュッフェレストラン「インペリアルバイキング」をオープンしたそうです。

 しかし、インペリアルは帝国という意味ですが、なぜ「バイキング」と名付けたのか?それは、当時「バイキング」という海賊映画が話題になっていて、その中に料理を豪快に食べるシーンがあり、そこからヒントを得て、お店を「インペリアルバイキング」と名付けたそうです。

 ちなみに、当時のバイキングの料金は、映画館の入場料が150円という時代に、ランチが1200円と高額なものでした。それでも、長嶋茂雄さんなどの有名人が頻繁に利用して話題になり、日本中に「バイキング」が広まっていったとのことです。

<出典・引用>
TBS「この差って何ですか?」(4月2日放送)

(佐藤圭亮)