デスクワークをしていると肩や腰がよく凝ります。適度にストレッチなどをするのが一番効果があるのでしょうけど、仕事に集中している時って、なかなか仕事を中断してストレッチとかできなかったりします。一息入れるついでにストレッチ……もつい忘れがち。そんなデスクワーカーでプラレールが好きなお子さんがいる人向けに、実用的なTシャツが爆誕し、特にプラレール好きな子どもの親御さんから熱い視線が送られています。

 このTシャツを作ったのは、ソフト・ハード開発、データ解析を中心にIT分野で活躍している河本健さん。「以前作った『寝転がってるだけで子供がマッサージしたくなるTシャツ』をきれいに作り直して出品した。背中にプラレール幅対応のレールが描いてあるので、子供が大喜びでプラレールを走らせてくれます。気持ちいいです」と、プラレール幅の線路が描かれているTシャツを着た河本さんが、実際に息子さんにマッサージ(?)してもらっている場面の動画と、Tシャツの販売先URLを載せたツイートを投稿しています。「『せぼねちゅうおう』駅から『かたみぎ』駅へ急行お願いしまーす」とか言うと大喜びで肩甲骨周りをグリグリしてくれるそうですが、動画を見ると結構な勢いでプラレールを走らせている様にも見えます……。

 この勢いとグリグリした車輪の感覚がツボに入ると結構気持ち良さそう。このTシャツには、背骨を挟んで両側に線路がデザインされており、さらに、それぞれの両肩甲骨の下へと分岐されています。背骨を挟んだ縦の線路に垂直した状態で腰のライン辺りにも線路がデザインされて、それぞれ、「せぼねちゅうおう」「かたみぎ」「かたひだり」「こし」と駅名も付いています。ひらがなが読める幼児以上であれば、駅名を言うだけで喜んで背中で遊んでくれるという仕組みです。

 このツイートを見た人たちからは、天才!、近年こんな凄い発明は見たことない、マッサージと子守が同時になんて最高!と絶賛の声が多数。確かに、マッサージ兼子守りアイテムとなるこの発想はなかった!と思わず膝を打ってしまいます。そこで、開発した河本さんにお話を伺ってみました。

 現在4歳の河本さんの息子さんは、2歳の頃からプラレールにはまっていたそう。河本さんは自宅でも仕事をしている事も多くありますが、その時のスタイルはうつ伏せでPCを打つというスタイル。「子供が遊んでもらおうといろんなおもちゃを背中に乗せたりグリグリしたりします。そのうちのプラレールがきもちよかったので、むしろ良い場所にグリグリしてもらおうと考えて作りました」と、このTシャツを思いついた経緯を教えてくださいました。河本さんのtumblr「俺.jp 」には、様々な発明が紹介されていますが、「子供に色々教えたり楽しく遊べる様にする発明は今後も作ったり、機会があれば販売していきたいと考えています」との事。

 子どもと一緒にいる中で仕事をしているからこそ、子どもからインスパイアされる事やアイディアがひらめく事もあると思いますが、そのアイディアを形にできて、様々なところから「欲しい」と思えるものを作るというのはなかなかできる事ではないかと思います。思い付きを形にできるって、素敵な事ですよね。

<記事化協力>
Ken Kawamoto(河本健)さん(@kenkawakenkenke)

(梓川みいな)