時々、交通死亡事故の報道を目にする事がありますが、「きちんとシートベルトを付けていれば死ななくても済んだのに……」と思う事故を時折見かけます。乳幼児におけるチャイルドシートもそのひとつ。これを付けていたおかげで無傷で済んだ、という話がネット上で話題になりました。

 「先日母から聞いたのですが、知人が事故にあい、運転してた旦那さんはエアバッグの衝撃で打撲と骨折、後ろにいた奥さんも全身打撲、チャイルドシートに乗ってた1歳の子だけ無傷で無事だったと。その話を聞いて親族LINEグループでチャイルドシートはマジ大事だねってなった」と、チャイルドシートの必要性を実感していたのは、2児の母でもあるネットユーザーのさゆりさん。ツイッターにこの話が投稿されると、様々な体験談が寄せられてきました。

 事故がおきたとき固定具の一部がまがったもののチャイルドシートに座らせていた子は無傷だったという体験談や、廃車になるほどの事故に遭遇するもやはりチャイルドシートのおかげで子は無傷だったという体験、さらにはイギリス在住の人から、産院から退院する時にはチャイルドシートがないと退院できないという話も。

 その一方で、祖父母世代からはなかなかチャイルドシートの必要性を受け入れられない、という言葉も。多くは「昔はそんなものがなかったし事故なんて遭った事ないからいらない」という、昔と自身の経験則のみで語る人。たまたま事故に遭わなかったからシートベルトなしでも平気でいられただけなのに、自分の経験だけですべてを当てはめようとして来る人、意外と多いですよね。

 筆者も2児の母ですが、子どもを生んで病院から退院する時には新生児用のチャイルドシートを車に取り付けていました。義実家からは、「昔はそんなもの~」という言葉も聞こえてきましたが、自分ちの子どもの事であり、自分ちの車に付けるものなので丸っと無視。おかげで、チャイルドシートから卒業した今でも、二人とも後部座席でシートベルトをしないと車を走らせてはいけない、という意識が根付いています。一時期チャイルドシートに乗りたがらないで大泣きしていた時期もありましたが、そこでチャイルドシートを使わない選択をしていたら、今頃命がなかったかもしれません……。

 車社会と言われる現代、数十年前よりも車の性能は格段にあがり、耐ショック機能もあがっています。しかし、いくら車が頑丈になったとしても、豆腐やプリンを容器の中で振ればぐちゃぐちゃになるのと同様に、人間も事故の衝撃に対しては弱いものです。わが身を守る為にはしっかりとした固定が必要です。全年齢に、その年齢に合った体の固定は必須事項。新生児からのチャイルドシート、しっかりと習慣にしていきましょう。

<記事化協力>
さゆりさん(@sayurice_)

(梓川みいな)