静岡県中部の海で、ある釣り人が珍しいものを釣り上げ、Twitterで話題になっています。長崎港、神戸港とともに日本三大美港の一つとして数えられる「清水港」あたりで釣りをしているというSPI釣り部さん。天気予報で翌日天気が崩れるということを耳にし、「今日のうちに少しだけ釣りをしておこう」と、仕事が一段落ついた昼下がりに海へ出かけたそうです。

 暫く糸を垂らし待っていると、何かを引っ掛けた感触が!しかし、ただただ重いだけで、魚が引っ掛かった感覚ではないことは確かでした。SPI釣り部さん曰く「何かのゴミを引っ掛けたかなぁ」と思い引き上げてみたところ、フジツボが瓶底にびっしりついたカップ酒の広口ガラス瓶だったそうです。

 しかし、瓶の中をよく見ると、何やらうごめくものが……。なんとこの瓶、タコの住処だったのです。そのタコも恐る恐る瓶から顔を出し、外の様子を伺っています。暫くすると、瓶からにゅる~んと飛び出してきて、ゆ~くり逃走開始。最後は海の中へ逃げていきました。タコからしてみれば、いきなり海から引き上げられ、わけもわからなかったことでしょう。しかも、住み慣れた我が家を捨てるのは、忍びなかったかもしれませんが、無事に母なる海へと帰っていきました。

 リツイートには「可愛い(笑)」「海の方向わかるんだなあ…」「釣り、奥深いです!」と、思いもよらぬ可愛い住人にクスッとした方も多いようでした。

 今回釣りをしたポイントでは、タイやアジなども釣れるそうですが、この日は何故かフグやヒトデなど食べられない生き物ばかりが釣れたそうです。普通にタコも生息している海域で、たまに獲れるとのこと。SPI釣り部さん曰く、大きい魚が釣れた時は食べ、サイズ的に小ぶりのものは逃がすように心がけているそうです。そういう考えもあり、「最近、タコが減ってきていると聞いているので、逃がすようにしています」とのことでした。

 SPI釣り部さんは、タコを食べることも見ることも好きなのだそう。「海水水槽を持っているので本当は飼いたいんですが、それだと資源保護にはならないのと寿命が短いので控えています」と、海の資源のことを大切にしながら、釣りを楽しんでいるようでした。

<記事化協力>
SPI釣り部さん(@Fishing_SPI)

(黒田芽以)