NHK Eテレで放送されている番組「ピタゴラスイッチ」。暮らしの中にある身近なものを使って作り上げられる“からくり”の「ピタゴラそうち」は、子どもだけでなく大人にも根強い人気があります。ビー玉や、紙コップ、段ボールなど日常生活にある物をうまく組み合わせて、意外性のある仕掛けが次々に展開していく様は見ているだけで爽快です。

 このピタゴラそうちを大みそかに作り上げた人がいました。プロサッカークラブFC岐阜「ヴィアティン三重」を夫婦で応援しているという、ひでさんの中学生になる次男(以下:次男さん)。ひでさんのTwitterアカウントで、その作品が紹介されています。

 次男さんが作った「新年ピタゴラスイッチ」は傾斜のついた木のレールにビー玉を置くところからスタート! どんどんビー玉が加速していき、2つの紙コップの底をポン、ポンと跳ねていきます。その後、またレールの上へ見事着地し、いくつかのレールを経由しドミノを倒し終えた後、「Happy New Year!!2019」と書かれたゴールの紙が現れるという仕組み。

 次男さんは、一つの仕掛けが閃くと、なんと30分くらいで作ってしまうそうです。しかも作るペースは2週に一つ。そんなにも頻繁に閃くものなのかと感心してしまいますが、見る人を楽しませる工夫にも驚きました。ビー玉を2つの紙コップの上でバウンドさせてレールの上に着地させるところや、最後に紙を広げるところは一番苦労したようです。

 今後は「もっと時間の長い装置や壁を使った装置を作りたいです」(次男さん談)というお話。 大規模なものはまだ少し先のようですが、ひでさんのTwitterアカウントには新たな趣向を凝らしたピタゴラそうちの第2弾(24秒)も投稿されています。ロードマップの上に、辞書や洗濯バサミ、おもちゃの車などを利用して、「新年ピタゴラスイッチ」とはまた違った展開のもの。こちらも見ていてワクワクします。

 閃きでチャチャっと装置を作ってしまう次男さんですが、将来は本家「ピタゴラスイッチ」に監修で関わりの深い「慶応大学の佐藤雅彦研究室に入りたい」という目標をもっているそうです。既に中学生の時点で、明確な目標をもっている次男さん。将来がとても頼もしいですね。

<記事化協力>
ひでさん(@fcgifu_hide)

(黒田芽以)