猫は寝てばかりでいいなぁ、と思いますが、時々「何でそんな時にスイッチ入るの!?」っていう様な大運動会を開催していたりします。その結果……消火器を猫が部屋中にぶちまけてしまうという大惨事がネット上で話題になっています。

 被害に遭ったのは、イラストレータであり漫画家の目猫(めみょう)カラスさん宅。「消火器噴射させて家の中をピンクの粉だらけにしたのだーれだ?」という現場写真と共に、容疑者の写真をツイッターに投稿しています。目猫さんの妹さんが撮影したという容疑者のガンモちゃんは首を右に、左にとかしげており、あたかもシラを切ろうとしているかのよう。か、可愛い……。



 目猫さん宅は保護猫ばかり14匹の猫ちゃんがいたり、カラスやヘビも同居しているという大所帯。この大惨事は、猫飼い歴50年以上にもなるという目猫さんのお母さんも初めての事と。以前から置いてあった消火器の黄色い安全ピンが数年前にやはり猫のイタズラで抜けかけてしまった事があったそう。安全ピンはガムテープで補強はしていたものの、テンション上がって走り回っていたガンモちゃんが消火器にダイレクトアタックした事でそれが抜けてしまい、今回の大惨事を引き起こす結果となってしまったそうです。人的・動物的な被害はなく部屋の中だけで済んだのは不幸中の幸いかも。

 消火器の粉は細かい粉末で、水にも溶けないもの。人体に直接害はありませんが、大量の粉は掃除機で吸いこんでしまうと目詰まりを起こして故障してしまいます。目猫さん宅の掃除機も、どうやら二度と帰らぬ状態となってしまった模様……。ピンクに染まった部屋の中をハンディワイパーや雑巾、ほうきなどでひたすら集めては捨てるを繰り返して処理しないといけない大変さは想像を絶します。

 この顛末をみた、消火器を扱う防災関連の人や実際にぶちまけ体験をやらかした人たちからは、「安全ピンが一度外れてしまったり、抜けかかっていたりすると、猫が消火器を倒しただけでも噴射が始まってしまう事がある」と指摘。安全ピンがしっかり刺さっていない消火器は、防災設備を扱っているお店などで交換してもらうのが良さそうです。

 色々とやらかしてくれる猫ですが、それでも可愛さには結局勝てなかったりするんですよね……。その首のかしげかた、そこはかとなくあざとさも感じられますが……。

<記事化協力>
目猫カラスさん(@crow0616)

※訂正:初出時「消火器」と記載するところ一部「消化器」と誤って記載しておりました。訂正し、お詫びいたします。

(梓川みいな)