「ヲタク/オタク」※という言葉が世間に広く認知されて久しく時間が経過したけれど、自虐的に使われるなど一般的にまだネガティブな印象は拭いきれずにいるかもしれません。 ※ヲタクとオタクは意味が異なるという考えかたもありますが、本稿では便宜上同一として扱います。

 そんな背景がある中で、オタク活動の利点を端的に表現したツイートがじわじわと話題になっています。発信者は、秒で沸く!さん。居住地の関東以外の遠征は年間40本、関東のイベントやコンサートなどを含めると年間100本以上に足を運び、遠くは香港まで「海外遠征」を果たしたいわゆるドルオタさんです。

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ヲタクになって良かったこと
・10代から50代くらいまで幅広い年代の知り合いが増える
・今まで行ったことない土地に気軽に行くようになる
・交通費や宿代の節約方法に詳しくなる
・遠征先で美味しいものを食べてグルメになる
・体調と時間管理が上手くなる

ヲタクになって悪かったこと
・ヲタク
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 オタクになって以来、下は17歳から上は51歳というまさに幅ひろい年代の友人ができ、今まで行ったことのない土地に気軽に行くようになったといいます。

 ご贔屓のグループはライブの開演時刻が遅めのため、お住まいの地域で開催されるとき以外は、当日はほぼ泊まりになるそうです。そのため宿泊先や交通手段のネットでの事前リサーチは欠かせません。あまり頻繁ではないですが時には知り合いになった方のところに泊まることも。

 好きなもののために締めるところは締める、一方で札幌のジンギスカン、福岡のラーメン、台湾の小籠包などと訪れた土地でのグルメを満喫しているそうです。

 お金だけではありません。大事なコンサートに遅れたり病気で行けないなんていうことがないように体調と時間の管理もうまくなったそうです。

 ヲタクになって悪かったことは一言「ヲタク」。そう言いきる、秒で沸く!さん。ただし、良いこと悪いことの数でみると「オタク」であるからこそ得られるメリットの方が明らかに多いことがわかります。好きなことに傾ける情熱って、生きていく活力となり、心を豊かにしてくれますしね。さらにそこから広がる世界や、得る知識も多い。

 一昔前には自分がオタクであることを公言しにくい時代もありました。しかし近頃では、「オタクもひとつのライフスタイル」、「ファッションジャンルのひとつ」として徐々に定着しつつあります。恐らく今後はもっとその意識がひろまっていくことでしょう。オタクって実は楽しい生き方なんだよ!ってさらに知られて欲しいですね。

 みなさんのオタクになって「良かったこと」「悪かったこと」ってなんですか?

<記事化協力>
秒で沸く!さん(@Byoo_de_waku)

※訂正:初出時、秒で沸く!さんが年間足を運ぶイベント・コンサート類の数を40としておりましたが、正しくは100以上でした。訂正しお詫びいたします。

(山口さゆり)