色々な波長を含む白色光は、分光器(プリズム)にかけると様々な色に分かれるという事を理科の授業でも皆さん習っている事かと思います。そんな光のスペクトラムを使ったアクセサリーが注目を集めています。 ※見出し画像は同じくプリズムを使用したスペクトラム・シリンダーです。

 工学博士で、「科学」×「アート」な、日常を理系に彩るアイテムを制作している“ものり”さんが、「回転中に光を当てると色彩の環を出す『コマ型プリズム』をつくりました」と動画をツイッターに投稿しています。このコマ型プリズム「スペクトラム・ハロー」(Spectrum_Halo) は、透明なプリズムを駒のように回転させ光を当てると、周囲に色彩の環が現れます。回転数や光の当たり方によって、様々な光の形や色を見る事ができるというもの。

 動画に映し出されているのは、透明なガラスでできたコマ状のプリズム。これを回して光を当てると……様々な色がまるで爆発したかのようにパッと広がっていきます。

 ものりさんはこれまでにも、「スペクトラム・キューブ」や「スペクトラム・シリンダー」といった、光を題材にしたアクセサリーを展開。ファンも多く、ハンドメイドのオンラインマーケット「BOOTH」に商品を出すと、毎回瞬殺で売り切れてしまうほど。

 今回の「スペクトラム・ハロー」は、12月に発売予定との事ですが、1個ずつちゃんとした良品を作るためには、相当のプリズムが犠牲になり、また技術的にも高度なものが求められるため、1個当たり数万円にはなってくる可能性が今のところ高いとの事。また、一度に複数個分のパーツを作ってそれを高度な技術で組み合わせて作られている為、1個当たり約10日間を要するという事です。

 こうした高度な技術の組み合わせと光の加減次第で、色の出方や表現も変わってきます。この技術を、「これ使った舞台照明とか作ったらすごそうですね」とリプライしている人、「これはすごい。シャンデリアとかがよいですかね」「コストはとてもかかりそうですが、クリスタルカーテンのようなものを作っても良さそうですね!」「色々な 特許権や権利抑えておきましょう 色々発展しそうな予感!!!!!」と期待を寄せている人も。

 今のところ、実物を直に見る事ができる機会はないそうですが、発売が決定しているので、どうしても欲しいという人は、ものりさんのツイッターをチェックしておきましょう。

<記事化協力>
ものり/Monoliさん(@Hakusi_Katei)

(梓川みいな)