学生時代、早弁を経験した人はどれくらいいるのでしょう。実際にしたことがなくても、午前中最後の授業あたりでお腹がすいて、早くお昼にならないかと思った経験のある人は結構いると思います。授業中に早弁するのはリスクの高い行為ですが、ヤクルトのロングセラー商品「ジョア」が、もしこんな方法だったら見つからないかも?なWEB動画を2018年10月23日に公開しました。

 「HAYA-BEN HACKERS」と題された1分30秒あまりの動画では、授業中に気づかれず早弁するため、様々なテクニックとテクノロジーを無駄に駆使した方法が紹介されています。

 まずは英語の授業中、頬づえをつきながら教科書を見ているメガネ男子。腕には何か装着しているようです。すると次の瞬間、頬づえをついている袖口から唐揚げが飛び出し、口の中へ。袖からフォークが出てくるので「SLEEVE FORK」という名前がついています。

 続いて登場するのは、生物の授業中に焼きそばを食べている男子。その前にはタイヤのついたマシンの支える教科書が。教科書をついたてのようにしているのですが、先生の移動に合わせて位置を変え、先生の視線から焼きそばをブロック。名付けて「MOVING TEXT SHIELD」。


 またある男子は、膝の上に置いてあるお弁当から、ネクタイに内蔵されたフォークを使い、手を使わずにパクリ。このネクタイの動きが機械としてよくできていて、妙なおかしみがあります。ネクタイだけに「TABE-TIE」。

 他にも机に内蔵され、周囲の目を盗んでお弁当を食べさせてくれるアーム型ロボット「SECRET FEED ARM」や、どこからかお弁当を下げて運んでくるドローン(クワッドコプター)「HAYA-BEN DELIVERY DRONE」。これは操縦が難しいらしく、うまく机の上に着地すると周囲の生徒から拍手が。


 古文の授業中に廊下から現れたピッチングマシンのようなロボット「ANPAN PITCHING MACHINE」は、生徒の口めがけてあんぱんを放り込みます。って、これ口で受け止める側も大変ですよね?そこまでする?

 さすがにこれは「なんだこれ?」と先生にバレちゃいますが、その機械の大掛かりさと狙いの正確さに逆に「すげえなこれ」と感心される始末。しかし考えてみれば、これが廊下に待機している時点で、先生にバレてる気もしますよね。こういう技術の無駄遣いな感じ、好きです。最後に「全国の先生方へ。早弁はダメですが、#ジョア解禁 お願いします!」と、ジョアくらいは大目にみてくださいというお願いで締められています。

 撮影に協力してくれたのは、クラーク記念国際高等学校・東京キャンパスの皆さん。同時に公開されたメイキング動画では、うまくいかずに先生に見つかったりと、OKテイクに至るまでの様々な「早弁っぷり」も公開されています。同時に、その様子をスタッフからスマホで撮影されている様子も。この動画、別の生徒がクラスメイトの早弁を授業中に撮影している、っていう視点で作られてるんですね。

 ここまで技術を注ぎ込んで早弁する未来が来るかどうか判りませんが、授業中のスリルとサスペンスは早弁のスパイス。手間をかけた分だけ、早弁の味も格別かもしれません。ただ早弁って、先に食べちゃう分、お昼に食べるものがなくなるっていうのが欠点ですかね……。

情報提供:株式会社ヤクルト本社

(咲村珠樹)