一か月にかかる食費の平均は一世帯あたりいくらになるのか、買い物するたびに気になります。総務省統計局が毎年「家計調査」の中でその数字を発表していますが、2月に発表された2017年版速報によると、2人以上世帯の場合一か月平均値は7万2866円になるそうです。

 その一か月の食費を、育ち盛りの子供2人を抱えて「米代込み」で家族4人3万円で切り盛りしている、とある奥様(以下、匿名奥様)の嘆きが注目されています。

 家族4人で3万円だけど、きちんとした手料理を食べさせたいという信念で日々の食事をやりくりしている匿名奥様。時に、自分の昼食をさらに節約してでも子供に沢山食べさせたいと奮闘しているそうですが、そこまで切り詰め頑張っているにも関わらず、つい先日こんな一言を夫にかけられたそうです。

「1ヶ月の食費が三万円って1日千円もかかってるっていうこと!?」

 この一言に匿名奥様憤怒。怒りのやり場をもとめて、SNSに「これからトリカブトを探しに山へ行ってきます」という、毒の効いたジョークとともに投稿したところ多くの反響が寄せられる事態となっています。

 いずれも「3万円なんて少なすぎ」「3万円はすごい!むしろ褒められるべき」「米代込みはすごすぎる」などなど、褒める言葉が多数。対して旦那様の言葉には、もちろん大ブーイング。

 この食費。匿名奥様の話によれば、旦那様の昼食は外食が多いため別途で含まず、朝食も食べたり食べなかったりがあるので旦那様の分だけ作らないこともあるそうですが、それでも3人3食+1人1食の1日1000円は凄いとしか言い様がありません。

 あまりに安すぎるので、もしや調味料やお菓子は別ではと思い、念のために聞いてみると……、お酒は飲まないため入っていないそうですが、飲み物(ジュース系はほぼなし、水出しの麦茶か烏龍茶が主)、お菓子(スナック菓子、チョコレートは週1回くらい、なるべく小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダーなどで手作り)、調味料も入っての3万円となっているそうです。カツカツすぎる……。

 ちなみに先にふれた統計データには、2人以上の世帯にかかる食費7万2866円の内訳に、外食1万1902円と酒類3138円が含まれています。しかしこれを差し引いても、2人以上の世帯で食費にかかるお金は5万7826円が平均。ただし、家族人数がこの調査では「2人以上」となっているので、4人家族の場合はさらにかかることも考えられます。育ち盛りの子供がいるならば、本来は7~8万円は欲しいところ。だってお菓子や調味料も含んでいるわけですから。

家計収支の概況(二人以上の世帯) 6Pより

 欲を言えばきりはないのですが……この旦那様。自分は外での飲食(飲み代など)で月10万円も使うことがあるそうです。それなのに、奥様には「節約の意識を~」と求めて来るそうなので、「それモラハラ!」と突っ込む声も多数よせられていました。自分の飲食代を積み上げるとそんな額になっているとは、気づかないものなんでしょうね。

<記事化協力>
匿名奥様

<参考>
総務省統計局「家計調査報告

(宮崎美和子)