「パタリロ!」「ラシャーヌ!」などで知られる魔夜峰央さんによる埼玉ディス漫画「翔んで埼玉」。テレビ番組で取り上げられて以来、一気に知名度を増して約30年ぶりの復刊を果たしただけでなく、累計発行部数が66万部を突破するなど、代表作の座を窺おうかという勢いです。

 そんな作品が二階堂ふみ・GACKTのW主演で映画化。すでに2018年5月31日にクランクアップし、公開時期も2019年2月22日に決定して、ティザービジュアルと特報映像が解禁になりました。内容が内容だけに、先に謝っておくという衝撃のビジュアルです。

 公開されたティザービジュアルは、どこか神々しい雰囲気を醸し出すゴールドを基調に、絵画調に描かれたGACKTさんと二階堂ふみさんが並んで立っています。

 が、その姿は平身低頭。上には大きく「埼玉の皆様映画化してゴメンなさい。」の言葉。……ま、そりゃそうですよね、あれだけ埼玉をディスっていれば……。しかし、これはあくまでもフィクションの作品。その後にはこのような言葉が続いています。

この物語はフィクションであり、
実在の人名団体、とくに地名とは全く関係ありません。
実際の埼玉県は、とても住みやすくていい所です。
どうか寛大な心で、劇場にお越しいただけると幸いでございます。

 あくまでも、この作品における「埼玉」は架空の埼玉であって、実際の埼玉とは違うということを理解して、ギャグとして楽しむべきですね。

 あわせて公開された特報も、とても大仰なつくり。大スペクタクルロマンで描かれる「埼玉」という感じです。そして最後に、二階堂ふみさんが実際に草を勧められるというカットは、この作品の特徴をよく表現している感じです。

 局地的に問題作になりそうな「翔んで埼玉」。どんな形で映像化されているのか、2019年2月22日の公開が楽しみです。……もっとも、この作品の原作で一番ひどい目にあっているのは、埼玉より茨城なんですけどね……。

(C) 2019「翔んで埼玉」製作委員会

情報提供:東映株式会社

(咲村珠樹)