江戸切子などに代表される切子グラスは芸術性も高く、その美しさから多くの愛好家もいます。繊細な色合いとガラスの透明感は多くの人を魅了しますが、その切子グラスを指先サイズに再現したミニチュアが美しいとネット上で話題になっています。

 北海道に住むミニチュア作家のmegu×miniさんは、数多くのミニチュアの作品を手掛けていますが、これまでに一番反響が大きかったものとして、ミニチュアの切子グラスをツイッターに「#これが私の代表作」というハッシュタグと共に投稿しています。

 ミニチュアを作り始めたのは14年前からというmegu×miniさんの作る切子グラスは、アクリル製の透明な棒からグラスの形に削りだして着色し、模様を削っていくという方法で作品を作られています。着色してからの模様を削り出す作業は一発勝負。アクリル棒から完成形になるまで8~10時間掛かるのだそうです。

アクリル棒から削り出す作業

グラスの形に整えていっています

アクリル棒からグラスを削り出した状態

削り出したものと着色したもの

 それにしても繊細な模様。この繊細さは作り方を教えて貰ったとしてもなかなか真似できるものではありません。鏡面に置いたミニチュア切子グラスはどの色も美しく、匠の技ともいえる彫刻技術は手作業でしか出せない繊細さがあります。

ショートサイズの赤い切子グラス

緑が美しいミニチュアの切子グラス

 ツイッターのリプライに「ガラスを削り出すよりもアクリル棒を削るほうが簡単」とmegu×miniさんは答えていますが、どう考えても素人には真似できない気がします。この作品たちは、ミニチュア作品のイベントやネットでの通販で販売されているという事です。

<記事化協力>
meguさん@meguxmini

(梓川みいな)