2018年7月11日(現地時間)、ボーイングはアメリカ陸軍から特殊作戦航空コマンド用の大型ヘリコプター、MH-47Gを総額1億3980万ドルで新たに4機受注したと発表しました。

 MH-47Gは、大型輸送ヘリコプターCH-47の特殊作戦仕様。現在アメリカ陸軍では、特殊作戦航空コマンドで2014年までに納入された69機を運用しています。陸軍特殊作戦コマンド(USASOC)では、ファストロープなどを使った降下のほか、MH-47Gに機外懸吊された偵察ボートに空中で移乗し、そのまま水面に下ろして突入するというハードなヘリボーン作戦を行っています。




 今回陸軍が発注した4機のMH-47Gは、これまでに納入されたものとは違い、コクピットのアビオニクスが現在ボーイングで開発中のCH-47FブロックII相当に機能向上を図ったものとなります。

 ボーイングでは、ベースとなるCH-47FブロックIIの生産が始まる2020年代後半に、今回受注したMH-47Gを納入する予定としています。

Image:BoeingU.S.Army

(咲村珠樹)