猫ってよく身じろぎもせずに、じっとこちらを見ている事があるのですが、こちらが動くと目だけは追視したりしますよね。そんな風に、クッションでくつろぎながらじっとこちらを見ている猫ちゃんの動画が話題になりました。

 でも……この動画に映っているのは、実は生きている猫ではなく羊毛フェルトから作られた猫ちゃんなのです。

 ホントに羊毛フェルトでできてるの???って不思議に思えてしまうこの猫ちゃん。キジトラと白が混ざった柄の、よくいる日本猫です。クッションに体を預けて右手がちょろっと出ている、おくつろぎポーズ。カメラを近づけても動かしても、じっとしながらも目だけはカメラ目線。めっちゃ追視しているように見えていますが、ホントに羊毛フェルトでできているんですって。

 このフェイク猫ちゃんを制作されたのは、羊毛フェルト作家のmiruさん。実物大サイズの羊毛フェルトでできた猫は、毛並みの細かい柄やひげの様子、鼻から口元辺りの模様や色具合など、生きている猫ほぼそのまま。今にも「にゃー」と言いながら頭をあげたり出ている右手を伸ばしてじゃれてきそうな雰囲気です。

 「羊毛フェルトで実物大の猫ちゃん作ってみたよ~!」とツイッターに投稿された動画は、作りものとは思えないほど。中でも特徴的なのは、目。カメラのどこから撮っても追視するように目が合うので不思議で仕方ないくらい。この動画を見た人からも、「本物感半端ない」「夜中に動くのでは?」「今にも動き出しそう」という声がたくさん。中には「天国に行ってしまったうちの子とそっくりで涙が」という声も。

 miruさんによると、この猫ちゃん、大きさは耳先~床までの高さは18 cm、鼻先~お尻までの長さは35cmくらいとほぼ実物大。重さは600gとの事。筆者宅の猫が同じくらいの大きさで約4kgなのでずいぶんと軽いです。この大きさなのでかなりの時間を制作に使われているだろうと質問したところ、150~200時間ほどで作られたのだそう。す、すごい……。

 耳の部分の造形の細かさや体や尻尾の柄もすごく細かくできているので、モデルになっている子がいるのか聞いてみたところ、miruさん宅に同じ柄の子がいるのだとか。模様は若干違うそうですが、体のパーツの細かい部分などは同居猫を参考にかなり助かっているようです。

左)リアル猫 右)フェイク猫

 この動画を見ている人が一番びっくりしたのは目の部分かと思うのですが、こちらはmiruさんの自作品。半球状のガラスの裏に色を付けて加工しているものだそう。これで頭に付けた時に追視するように見えるのだそうです。猫の目ってビー玉みたいと子供の頃から思っていた筆者、納得。

 現在はオーダーはお休み中という事ですが、miruさんの過去の作品はブログの作品のページにまとめられています。どの子も本物そっくりだったり愛嬌たっぷりだったり、見ているとつい時間を忘れてしまいそうになりますよ。

<記事化協力>
miru ・羊毛フェルトさん(@bebebe5353)

(梓川みいな)