暑くなる季節、アイスコーヒーが飲みたくなりますね。マクドナルドのアイスコーヒー「プレミアムローストアイスコーヒー」が2018年5月21日から新しくなるというので先駆け秋葉原で15日に試飲イベントが開かれました。今までのものとどう違うのか、コーヒーにはちょっとうるさい筆者が飲み比べてきましたよ。

 新しい「プレミアムローストアイスコーヒー」は、2018年1月の「カフェラテ」同様、2014年のワールドバリスタチャンピオン、井崎英典さんの監修のもと、豆のブレンドや焙煎を一新したといいます。

 ポイントは、豆の種類や産地、ブレンドの割合、焙煎方法を工夫してマイルドなバランスにした「味」、アイスにしてもコーヒーの華やかさを楽しめるよう、グァテマラ産の豆を使った「香り」、焙煎時間を変更してキレのある「スッキリ感」ということ。目指したのは「単品で飲んでも、ハンバーガーと一緒に食べても、飲み飽きずにゴクゴク飲めるコーヒー」とのこと。

 では、従来のものと飲み比べしてみましょう。まずはブラックの状態で口にすると、従来のものは焙煎した豆の香りと、口に含んだ時にガツンとくる力強さが第一印象。そしてグッと苦みが存在を主張してきます。「コーヒーでございます!」と自己主張してくる、ある意味判りやすい味ですね。

 対して新しいプレミアムローストアイスコーヒーはというと、第一印象は穏やかな感じ。まずスッキリとした飲み口と、かすかな酸味が奥の方から顔をのぞかせます。苦みは抑え目ですが、ない訳ではなく、風のようにくすぐってきて「苦みもいますよー」とささやきかけるような感じです。

 ハンバーガーと食べ合わせてみると、従来のものはがっぷり四つに組んで、ハンバーガーの味に負けまいと力比べするような感じ。味としては互角、という雰囲気です。対して新しい方はハンバーガーの味をさらりと受け流し、かといって水のようにはならずに、コーヒーの存在感も並び立つ、という感じ。ハンバーガーとコーヒーが一緒に並んで歩いていくような雰囲気を感じます。

 ガムシロップを入れると、またコーヒーの性格が変わります。従来のものは、苦みに隠れていたボディが出てきて、マイルドな中にも重厚感が下支えする感じ。これはブレンドされた豆の中にインドネシア産(スマトラやマンデリンなど、ボディのある重厚な味わいの豆が多い)の豆が含まれているからのようです。

 新しいプレミアムローストアイスコーヒーは、ガムシロップを入れると、よりスッキリ感が際立ちます。ガムシロップの甘さも、従来のものに比べると感じにくく、軽い飲み味が強調されていく感じですね。こちらにはグァテマラやコロンビアなど、マイルドコーヒーとして知られる豆が多くブレンドされているので、その性格が出ている感じ。これはコーヒーフレッシュを入れても変わりませんでした。

 総じて、従来のアイスコーヒーは、どっしりと構えて、こちらの手を取って力強くリードしていくような、男子感のあるたくましいコーヒー。そして新しいプレミアムローストアイスコーヒーは、さらりと乾いた風のように涼しげな味わいで、それでいてコーヒーの味わいがしっかりあるので、単品で飲む場合はのどの渇きをいやすのにピッタリで、ハンバーガーと一緒でも飲み疲れしない味わいに仕上がっています。あまり強烈な自己主張はしないんだけど、そばで見守ってくれるさわやかイケメンなコーヒーでした。

 この新しくなったプレミアムローストアイスコーヒーは、発売開始の2018年5月21日から5月25日までの午前7時~午前10時の時間帯、Sサイズが無料で飲めるお試しキャンペーンを実施するとのこと。店頭カウンターで「プレミアムローストアイスコーヒー、Sサイズ」と注文すると無料で飲むことができるとのことです。なお、一人1回1杯限りということなので、まとめて注文することはできないとか。このほか、発売前の5月16日~5月20日、そして発売後の5月21日~5月25日の2回に分けて、Twitterでのキャンペーンも実施するそうですよ。

取材協力:日本マクドナルド株式会社

(取材:咲村珠樹)