日本の伝統文様はさまざまあり、旅館の浴衣や手ぬぐい、陶器などには身の回りの物や自然の形を単純化して規則的に並べた「割付文様」がよく使われています。そのうちのひとつ、「青海波文様」のハンカチが「もうWi-Fi柄にしか見えない」と話題です。

 Wi-Fi柄にしか見えないハンカチの文様、日本の伝統文様のひとつである「青海波文様」と呼ばれているものなのですが、21世紀を生きる若者が見ると……

「これは夫のハンカチの模様なんだけど、これを見た息子が『わ~、wifiがいっぱい!』と言ったので、若い子は感性が違うな~と思った」と、息子さんのエピソードを紹介しているツイッターユーザーのゴンKさん。

 なるほど確かに、世界共通で使われているWi-Fiのアイコンに似ていると言っても良さそう。リプライなどでも「その発想はなかった」「めっちゃWi-Fi飛んでるww」「同じ事思った事がある……」などなど続々と反応。飛騨高山のWi-Fiスポットも青海波文様をかたどった表示になっているなど、伝統的な文様が現代に生かされている様子もリプライで紹介されたりと大きな反響となっています。

 と、そこに反応したのが福岡の手ぬぐい製造メーカーである株式会社米七さん。緩めのツイートで和柄や手ぬぐいの良さを伝えている企業アカウントさんが「FF外から失礼します。お昼から青海波柄の注文が殺到していたので不思議がっていましたが、こちらのツイートのおかげだったとは。なんだかありがとうございます」とリプライ。「青海波文様」のハンカチが話題となった事でどうやら同じ柄の手ぬぐいがよく売れているとの事。意外なところで物が売れるのは「風が吹けば桶屋が儲かる」的な現象……??

 株式会社米七さんがその流れで「集めてみました…」と、「青海波文様」の手ぬぐい各種の画像を紹介。色んな色のWi-Fi柄……じゃなかった、「青海波文様」の手ぬぐいは日本の伝統だけあって何だか心落ち着くものがあります。

 青海波文様は元々海の波を単純図案化したもの、一方、Wi-Fiのアイコンも電波の「波」を図案化したものとあって確かに共通点ありますよね。世界の共通アイコンは実は日本の伝統と繋がっていたなんて、何だか胸が熱くなりますね。

<記事化協力>
ゴンKさん(@frstonj)
KOMESICHI 株式会社米七さん(@KOMESICHI)

(梓川みいな)