会社でコピーを取ろうとしたら、とんでもない枚数にセットされていたなんて事、オフィスあるある……いやないわ!!と皆さんは思うかもしれませんが、実際にオフィスであった出来事に「可愛いから許す」となる事案が発生しました。

 この出来事は、猫と働くIT企業である、ファーレイ株式会社での一コマ。ツイッターでは仕事の内容よりも猫たちがタイムラインを埋め尽くしていると言えるくらいに猫だらけ。そんなファーレイ株式会社のオフィスで起こったとある出来事。

 「かわいい顔して!コピー枚数を808にセットしたな!!」

 とツイッター担当さんが投稿した写真には、コピー機の上に乗ってきょとん顔の三毛猫ちゃん。コピー機のパネルをよく見ると……808枚にセットされている!まぁ猫だから仕方ない、よね……??

モニターを拡大すると……808枚!

 この三毛猫ちゃんは社員の方の飼い猫で、同伴出勤した猫のうちの一匹。このコピー機事件よりも前にも、蓋の開いたコピー機に乗ってくつろぐ猫の猫拓がカラーコピーで取られるといった事も発生しており……どんだけ猫だらけなのよ。気になったので広報担当の方にお話を聞いてみました。

コピー機に猫に乗られた

結果、キレイに猫拓が取れました。カラーです。

 コピー機は待機中の状態であれば猫がボタンを踏ん付けても、謎のコピーが量産されるという事はないそうですが、今回はたまたま使用中に、構って~と猫が行ってしまったが為に起こった出来事だったのだそう。

 コピー機よりも電話を踏ん付けられることの方が多いそうで、知らない所に電話を掛けられてしまったり取引先と通話中にフックを踏まれて電話を切られたり、なんて事もあったそうです。その結果、「電話を取っている間は、猫がフックを踏まないよう片手でフックをガードする、というのが弊社での正しい電話のかけ方です」と担当さんのお話。

 ファーレイ株式会社では現在8匹の猫たちが社員同伴で通勤しているという事ですが、動物保護にも注力されているそう。社員の皆さんが飼っている猫はみんな保護猫で、ペットショップで猫を買ってきたという人は一人もいないという事です。猫以外の動物を飼っている社員さんも勿論います。

 保護猫を飼っている社員に猫手当も出しているくらい恵まれない動物の保護に熱心な企業で、一人暮らしで猫を飼っていても留守番させる事なく安心して同伴出勤ができるのが特徴。猫を連れて電車出勤したり、会社の近くで一緒に通勤しているという人もいるのだそう。

 「少しでも殺処分になる動物が減って欲しい」という思いから保護猫たちと仕事をする環境にしたという事ですが、初めの頃は手探りの事も多かった様子。一度、猫たちだけで留守番をさせる事があった時には人間用の食品の粉(クレープ粉か何か)を盛大にぶちまけられた事も。それ以来、食料品の管理はかなり厳重に徹底されているそうです。

 他にも、猫たちが入ったら困る所はしっかりガードして入られないようにしたり、パソコンのパワーボタンをはずして電源を勝手に切られないようにしたりなど、猫がいる会社ならではの対策をされているそうです。

 このような取り組みが海外のメディアのにも注目され、3月にはドイツのテレビ会社やオランダの国営放送が取材に訪れていました。世界的にもここまでの数の猫たちと働く企業は珍しい様で、楽しく猫と働く企業が増えて少しでも殺処分が減って欲しいと担当さんの談。

 オフィス猫がいる企業がSNSを通して少しずつ見えるようになってきましたが、ファーレイ株式会社の様に、より多くの企業が動物とヒトの両方に優しい環境になるといいな、と思います。

<記事化協力>
ファーレイ株式会社さん(@v_ume)

(梓川みいな)