ロート製薬の男性向けボディケア、ヘアケア、制汗剤、フェイスケアブランド「デ・オウ」 に2018年に誕生35周年を迎える「北斗の拳」コラボボトルが登場。これにあわせ、伊藤英明さんがケンシロウに扮し「北斗の拳」の世界を日本で初めて実写化したCMが4月24日公開されたのですが……こいつはガチすぎる!


 CMのストーリーは、荒野に現れた悪臭を放つ大男に、伊藤英明さん扮するケンシロウが立ち向かうというもの。ムワンと判りやすくスチームのように悪臭が体から立ち上る大男に、バットは耐えられず虫の息に。ここでケンシロウの体からオーラが湧きあがり、上着を脱ぎ捨て大男に立ち向かいます。上半身に刻まれた北斗七星が光を放ち、デ・オウを取り出したケンシロウは自分の体を洗い始めます……なんで自分の方を(笑)。


 北斗百裂拳のごとく「アタタタタタタタタ……!」と叫びながら、ヌンチャクを扱うような手つきで全身を洗っていくケンシロウ。この時、臭いが気になる耳裏、脇、胸を丹念に洗うことを忘れません。その動きとシンクロするように、白い泡が大男に向かって吹き付けられます。その勢いに大男は強制脱衣!嬉しいのか嬉しくないのか微妙な瞬間だ!

 泡は大男の体を洗い上げ、きれいで清潔にしていきます。この間、アニメの「お風呂回」と同じく、大男の映っちゃいけない肝心なところは巧みに隠されるところが、お約束を守ってて面白いですね。いいぞ都合のいい泡!

 最後に、どこから出てきたかタライに汲まれた、たっぷりの水が浴びせられます。このシーンは実際に水をまいてるだけに迫力満点。最後の仕上げが終わり。ケンシロウは「お前は、もうニオわない!」。


 伊藤英明さんのケンシロウですが、意外にしっくりきていて不思議です。そして「北斗の拳」独特の尋常でない大男のスケール描写など、カメラアングルも工夫されて漫画やアニメそのものといった感じになんているのも再現度高いですね。

 そしてナレーションはもちろん、アニメ版の予告編など各所で声を披露していた千葉繁さん。相変わらず脳の毛細血管が何本か切れてるんじゃないか、という高いテンションでCMを盛り上げます。セットの出来といい、ただのCMとは思えないガチっぷりがたまりません。

 このCMを見た「北斗の拳」作者(作画)の原哲夫さんは「前回のデ・オウの CM を見ていたこともあって、伊藤英明さんが今回ケンシロウを演じて頂けることは嬉しかったです。『北斗の拳』の漫画制作では、格好良さだけではなくシーンの面白さも欠かせないのですが、今回のCM撮影では監督さんも伊藤英明さんも、漫画の世界観的をうまく理解してくれていて、見事に映像化してくださいました」と太鼓判。さらに「CM では敵キャラの大男と最後は仲良くなりますが、私的には「ででででででおおおおおおぅっっ」とかの断末魔で死んでくれるともっと良かったです」とリクエストも。

 これは続編も見たくなりますね。ケンシロウの長兄がラオウではなく、デ・オウになってたりして……。なお、公式サイトでは68秒のスペシャル動画も公開中です。

(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証GD-308
情報提供:ロート製薬

(咲村珠樹)