2018年4月18日(現地時間)、墜落事故の後、飛行を停止していたアメリカ空軍のフライトデモンストレーションチーム「サンダーバーズ」が、ネリス空軍基地での飛行訓練を再開しました。

 エアショウシーズンに向けて訓練飛行を行っていた4月4日、ネバダ訓練/試験場で発生した墜落事故で、4番機パイロットのステファン・デルバグノ大尉(コールサイン「ケイジャン」)を失ったサンダーバーズ。事故後飛行を自粛していましたが、4月14日に執り行われたデルバグノ大尉の空軍葬を終え、エアショウで彼らを待つ人々の為、また歩き続けることを選択しました。

2018年4月4日の事故で亡くなったデルバグノ大尉。3月22日の飛行訓練での姿(Photo:USAF)

2018年4月4日の事故で亡くなったデルバグノ大尉。3月22日の飛行訓練での姿(Photo:USAF)


デルバグノ大尉の空軍葬で遺族に言葉をかけるサンダーバーズ隊長のウォルシュ中佐(Photo:USAF)

デルバグノ大尉の空軍葬で遺族に言葉をかけるサンダーバーズ隊長のウォルシュ中佐(Photo:USAF)

 サンダーバーズの隊長、ケビン・ウォルシュ中佐は、現地時間の4月19日「ケイジャン(デルバグノ大尉)を失ったことは辛く、悲しいことで、現在も事故原因の究明が行われています。しかし残されたパイロットの技量維持も行う必要もあります。これまで多くの方から亡くなったケイジャンの家族や、我々チームに想いを寄せてくださり、かつまたお見舞いの言葉を多数頂戴しました。とても感謝しています。空軍の広報大使としての任務を果たすため、昨日飛行訓練を再開し、復帰への第一歩を記しました。これまでのご支援に感謝します。我々はさらに強くなりました」というステートメントを発表しています。


 サンダーバーズがいつからエアショウに復帰するかは、まだ明らかになっていません。しばらくは技量維持のフライトを続け、しかるべき時が来たという判断がなされた時、新たなショウスケジュールが発表されるものと思われます。

Image:USAF

(咲村珠樹)