2018年4月1日(現地時間)、イギリス空軍が創設100周年を迎え、ロンドンで記念式典が行われました。合わせて空軍100周年関連イベントの先頭を切って、イギリス各地を巡るバトンリレーがスタート。メモリアルイヤーが始まりました。

 1918年4月1日、世界で初めて独立した「空軍」がイギリスで組織されました。空軍誕生から100年となる2018年4月1日、ロンドンで記念式典が開催されました。まず、当時の司令部が置かれたチャリング・クロス駅近くのストランド80番地、ホテル・セシル跡にある記念碑に歴代参謀総長が集合。100年前に思いを馳せました。

 そして、近傍にあるセント・クレメンス・デーンズ教会で、退役軍人ら関係者を招いた、空軍創設100周年記念式典が行われました。



 式典で、サー・スティーブン・ヒラー空軍参謀総長は「100周年にあたり、我々空軍は、外部の脅威からイギリス国民を守る重要な役割を果たしてきました。この祝賀行事は、これまで空軍に所属した人々の献身と数々の偉業なくしてはありません。そしてそれは、我々が未来を見据えることを促してくれるのです。空軍100年の偉大なる遺産は、次の100年を担う新たな世代と歩む原動力となってくれるでしょう」と式辞を述べました。


 空軍創設100周年関連イベントの先陣を切って、イギリス各地を走るバトンリレーがスタートしました。これは空軍の伝統と歴史を、世代を超えてつなぐ、ということを象徴するものです。

 現在空軍に在籍する最年少者である16歳のアダム・ウッズ二等兵が、映えある第1走者としてセント・クレメンス・デーンズ教会をスタート。6月までイギリス各地を巡るバトンリレーが始まりました。


 バトンリレーのランナーは、空軍100年の歴史に関係する場所を結んでいきます。ロンドンではバトル・オブ・ブリテン記念碑の前などを通過していきました。

 空軍100周年を記念する各種イベントは、9月末までイギリス各地で行われます。イベント等について、詳細はイギリス空軍100周年特設サイトで紹介されています。

Image:Crown Copyright 2018

(咲村珠樹)