知人の家に行った際、ふと気がつく「よその家のニオイ」。子供の頃は、自分の家とは違うニオイを不思議に感じていましたが、あれってどこから来るんでしょう?P&Gが「空間用消臭スプレー ファブリーズ マイクロミスト」を新発売したことにちなんで調査結果を発表しました。

 自他ともに認める「ニオイフェチ」の筆者。一番好きなニオイは「ブルートレインの車内に漂う独特のニオイ(正確には鉄道車両用殺虫剤の残り香らしい)」という「嗅ぎ鉄」でもあります。知人の家に行った時のニオイもさることながら、旅行などで長く家を空けて帰宅した際、玄関でムワッとどこからともなく漂ってくる、独特のニオイってありますよね?なんとなく変な感じがして、窓を開けて換気したりするんですが、あれって「どこから」漂ってくるんでしょうか?

 あのニオイ、しばらくすると感じなくなるので「あ、やっぱり締め切ってたからなのね。換気って大事」と思ってそのままにしてしまいますが、あれは単に普段生活の中で嗅いでいたニオイだけに、単に慣れて(脳の中で無視して)感じなくなっているのは、お察しの通りです。外出から帰ってきたり、雨が降ってジメジメしたりすると、またどこからかニオってくるわけで。

 P&Gが2017年10月に、20~60代の子供を持つ働く女性を対象として実施した調査によると、実に94.7%もの働くお母さんが「自宅のニオイが気になる」と回答。また、仕事や外出先から帰ってきた時に部屋のニオイが気になる、という回答も75%に及びます。帰ってきて最初に迎えてくれるのが家のニオイだけに、やっぱり気になりますよね。

 そのニオイ対策について、行なっていることを訊いてみると、換気(61.7%)、そして空気清浄機(58.7%)を使っているというのが全体の半数以上を占めた回答。続いて置き型の消臭剤(40.7%)、ルームフレグランス(26.7%)となります。やっぱり締め切って淀んだ空気が悪い、という感じのようです。

 しかし、本当に「空気」のせいだけでしょうか?そこで、築10年以上でリノベーションをしておらず、小学生~高校生の子供がいて、既婚・共働きで日中家族全員が不在の時間帯があり、芳香剤や喫煙のないリビングルームを対象に3軒抽出し、ちょっと詳しく調査をしてみました。それによると、朝食を作り、外出前に15分程度の換気を行った場合、外出後約15分の間に急速にニオイが戻っていることが判りました。外出前に換気だけでなく、掃除を行ってみても、約30分後にはニオイが戻ってしまう結果に。結局空気の入れ換えだけでなく、ニオイの元を断たないといけないわけですね。……なんとなく判っていたことではありましたが……。

 では、あのニオイはどこから?……ということで、臭気判定士に23件の家庭訪問を行ってもらい、ニオイの源を分析してもらいました。その結果、部屋のカーテン(約36%)や床のラグ、カーペット(約30%)などの大きく広がった布製品が、臭気の発生源の約7割を占めていることが判明。素材が布でできているソファ(約8%)も、やはりニオイが染み付いていることが判りました。

 しかしながら、これら大型の布製品って、簡単に洗濯できるものではありません。だから積年のニオイが積み重なって「家のニオイ」を形作ってる(ニオイに形はありませんけど)わけです。どうしたものやら……。

 そこでP&Gが新しく出した「ファブリーズ マイクロミスト」という空間用消臭スプレーでは、その点意識して作られているそうです。スプレーのレバーを1回引くと2畳分、10秒連続してスプレーすると、およそ12畳分の面積の空間に消臭成分が拡散されるそうですよ。香りは3種類あり、どれも日本人好みなんだとか。残念ながら筆者推しの「ブルートレインの車内に漂う独特のニオイ」は含まれていませんが、いつかこういうマニアな香りも出してくれると……うれしいな。と個人的に考えてしまいました。

【調査概要】
調査対象:都内の一般家庭3軒(測定場所はリビング)
調査期間:2017年10月22日~31日
調査監修:株式会社カルモア
調査:P&G「空間用ファブリーズ マイクロミストマイクロミスト」

(咲村珠樹)