「読む劇薬」と称される鬼才・野崎まどの小説「バビロン」のテレビアニメ化が決定した。アニメーション制作はREVOROOTが担当する。

 今発表にあわせ、荘厳な教会に居座る謎の女のビジュアルが解禁された。これは、原作カバーを担当する、イラストレーター・ざいんが手がけたもの。さらに、テーマの1つである「自殺」をフィーチャーしたプロモーションビデオも解禁されている。

 「バビロン」は、講談社タイガで刊行中の小説。これまでに3巻まで発売されている。東京地検特捜部検事・正崎善(せいざき・ぜん)を主人公に製薬会社の不正や大型選挙の裏側にある陰謀に迫るサスペンスを描きながら、64人の同時飛び降り自殺、自死の権利を認める「自殺法」など世界に拡散し始める死への誘惑も一つの重大なテーマとして扱っている。

 原作者の野崎は今アニメ化決定に関して「国内の放送事業は公序良俗を害してはいけないと放送法で定められています。「バビロン」は公序良俗に反する作品です。つまるところとても楽しみです」と、アニメ表現の限界挑戦に対し期待のコメントをよせている。

 なお、製作は1月放送の「刻刻」(制作:ジェノスタジオ)、4月放送のテレビアニメ「ゴールデンカムイ」(制作:ジェノスタジオ)などを手がけたツインエンジン。放送局は今後発表されるものの、先にAmazonプライム・ビデオでの日本・海外独占配信が発表されている。

【基本情報】
原作:野崎まど「バビロン」シリーズ(講談社タイガ刊)
※野崎の崎は正しくは旧字のたつさき。
制作:REVOROOT
製作:ツインエンジン
公式サイト:https://babylon-anime.com
公式 Twitter:https://twitter.com/babylon_anime