パッとしない景気が続く世の中、筆者の財布の中身もなかなか景気が上向かないのですが、1月も終盤に入ろうというある日、何気なく見ていたツイッターにひと際目を引く、キンキラ金がさりげなくない、金の鳥居に、金の御朱印という、金色率高しな写真を発見。あっ、まぶしい! しかも、紹介されている御朱印は、月一度しかいただけないそうです。何だろう、すごく行かないといけない気がするような……。(使命感)

 という事で岐阜県岐阜市にある「金神社(こがねじんじゃ)」へ参拝に行ってきました。

 名古屋から名鉄特急で30分ちょっとの名鉄岐阜駅へ(JRでももちろん行けます)。そこから歩くこと10分ほどで金神社に到着。この日は雪が降った後という事もあり足元がちょっと大変、しかもかなりの冷え込みでしたが大通りをずんずん歩いていくと、やたら長い車の列。なんだこりゃ?と思って並んでいるほうをたどっていくと……金神社の駐車場へ向かう車の列だったのでした。ここだけすごい渋滞。もしかしてこれって、みんな金の御朱印目当て??

 車列を横目にさらに少し歩くと出てきました金の鳥居!赤い鳥居も目を引きますが、こちらの神社の金の鳥居はさらにひと際目を引きます。そしてずらーっと並ぶ人の列。な、長い……。軽く2~300mくらいはありそうかも?

 織田信長公ともゆかりの深いこちらの金神社、古来より産業繁栄、財宝・金運招福、商売繁盛の御神徳あらたかな神として篤い信仰を集めており、御鎮座の年代は成務天皇の御代(西暦135年)に物部臣賀夫城命が国府をこの地に定め篤く金大神を崇敬されたと伝えられています。


 まずは参拝の作法通り、鳥居の前で一礼し、手水で清めて本殿にて参拝。呼んで頂けたことの感謝と願い事を念じ、御朱印目的という長蛇の列の後ろへ。

 最後尾に向かう途中、何やら全身ゴールドなお姉さんが列に並んでいる人に愛想よく話しかけているのを発見。その手には黄色の御朱印帳。このド派手な美女、実はご当地タレントの「やながせゆっこ」さん。岐阜県のPRをされており地元テレビ番組やラジオ番組など、レギュラー5本も抱えているご当地売れっ子タレントさんなんです。そして冒頭見たという金色率高いツイートはこのやながせゆっこさんのアカウントから発信されたものだったのです。

 で、ゆっこさんが手にしているのがこの金神社の御朱印帳。中も見せていただくと、金色に輝く社名の御朱印や岐阜の神社の御朱印がずらり。岐阜は織田信長公ゆかりの土地でもあり、信長公に縁の深い神社の御朱印も。信長ファンや戦国時代好きなら一度は訪れておきたいところですよね。

 この金の文字の御朱印、2017年のゴールデンウィークにゆっこさんが所属する地元タレント事務所の発案で出来上がったもの。プレミアムフライデーの金曜日と、金神社の「金」を掛けてつくられた御朱印は、金運にご利益があるととても評判。毎月最終金曜日には朝早くから、金の御朱印をもらうための行列ができます。

 一番長い行列ができたのは2017年の11月。この日は何と5時間待ちの大行列となったそう。筆者が並んだ1月の金の御朱印の日には総勢1600人以上の人が、御朱印を授与してもらいに来ていたそう。遠くからは仙台からも参拝に来ていた人がいたそうで、一番冷え込みが厳しい時間帯の朝4時頃から並んでいる猛者もいたのだとか。社務所内では巫女さんや宮司さんら5人がかりで御朱印を書いていらっしゃいましたが、それでも2時間くらい雪解けきらぬ境内でじっと並んで待っていました。

 社務所にはこの御朱印や、黄金な御朱印帳(1500円)の他にも、金の鳥居のお守りに、財運向上のお守りなど色々と置いてありました。御朱印帳をしまっておく袋も置いてあったので御朱印帳ビギナーの筆者、一緒に購入してきました。


 御朱印を頂くまでにここまで時間を掛けた訳なのですが、なんとこの御朱印が並ばずに授与して頂けるうえに、岐阜市内の黄金スポットを巡ってゴールデンなお食事とレアアイテムな「黄金わらびもち」がお土産にもらえるツアーがあるそうです。金色が大好きな織田信長公と、信長公ゆかりの黄金スポットを1日で巡れるという事で大評判のツアーは2月催行分は満員御礼状態。黄金色に輝く大仏様や、岐阜市唯一の国宝である金銅獅子唐草文鉢にまつわる伝説も聞くことができるなど内容盛りだくさん!美味しいもの盛りだくさん!なので春の観光シーズンにはさらに面白い事が待っていそうですよ(ちなみにこの国宝 金銅獅子唐草文鉢が拝観できるのは1月18日 と 8月18日の年に2回)。

 詳しい情報などは、ゆっこさんのブログ長良川おんぱくホームページなどで随時紹介されます。長良川おんぱくホームページではこの他にも岐阜の長良川流域圏内のイベントやツアーも紹介しているので岐阜で遊びたい時の参考にもなりますよ。

 御朱印を授与してもらった筆者は改めて境内を歩いてみることに。本殿の右側から奥の方に行くとそこには7つの摂社がありました。ちなみに賀夫良城神社の後ろには小円墳があります。岐阜の市街地の中にある神社なのにすごく落ち着く雰囲気。冷えた空気が境内の空気をより一層清々しく感じさせてくれました。




 参拝した後は美川憲一さんの名曲「柳ケ瀬ブルース」でおなじみの柳ケ瀬商店街で遅いランチなどして帰ってきました。柳ケ瀬のアーケード街、個性的なお店揃いなうえにめちゃくちゃ広くて迷路みたいなので探検気分で散策するのも楽しいですよ。水と緑と歴史のまち、岐阜市は魅力だらけ。皆さんも金運アップのお参りかねてぜひ足を運んでみてくださいね!

<協力>
ひとひとの会・ラデッキ株式会社
やながせ ゆっこさん(@Yukiko831xxx)

(梓川みいな)