冬はこたつにみかん、そしてこたつを出すと猫が入るのも冬の風物詩のひとつ。そんな冬の風景ですが、紙粘土の人形たちがみせる冬の光景にリアル猫が入り込んだ写真が投稿されて話題となりました。

 紙粘土の人形は、こたつに入っているおじいさんと孫と思しき女の子。そしてこたつの布団の上に丸まるミニチュア猫。左側に座るおじいさんは湯飲みを持ちとっても笑顔。右に座る女の子もいい笑顔でみかんを食べようとしています。しかしその真ん中には、リアル猫。おじいさんの方へ鼻先を寄せて「僕も混ぜて~」って言っているみたい。

 この写真はイラストレーターのF*Kaori(エフ カオリ)さんがツイッターに投稿したもの。「紙粘土人形作家の母の作品……に違和感なく溶け込むモンスターにゃんこ写真。」と紹介しています。

 投稿を見た人はみなほっこり。アニメ「うる星やつら」や「銀魂」の一シーンみたいだと思う人も多くいる様子。筆者も「リアルこたつ猫じゃん」と思わず和みましたし。お人形の表情の良さと相まって実にいい雰囲気な一枚になっていますよね。

 これらの作品は、新潟県十日町市にある「おとぎの国美術館」で作品を展示している、福崎礼子さんの作品。福崎さんは独学で紙粘土作品を作り始めて約30年、現在は自宅の工房にて紙粘土教室もなさっています。

 他にもこれまでの作品約2000点がおとぎの国美術館に展示されているそうで、2月16日~18日まで開催される十日町雪まつりに出展する作品も現在制作中との事。
今回話題となった写真の作品もそのうちのひとつなんですって。

 そしてこの写真の主役を奪った(?)猫はチョン太君という約18歳のおじいちゃん猫。人懐っこく物おじしない性格で、紙粘土の教室の時間も必ず生徒さんのそばについているのだそう。人形を作っているときも大人しくしてとてもいい子なのですが、福崎さんが人形作りに没頭しているとわざと邪魔しちゃう事も。身近に紙粘土の人形があるのでこうして作品に入り込んでも壊したりすることなく一緒に収まっているんですね。

 おとぎの国美術館への入館料は大人500円、小・中学生300円。入館前に「きもの絵巻館」への事前連絡が必要です。昭和の懐かしい暮らしのひとこまな作品やメルヘンな作品など見ごたえたっぷりですので、十日町市に遊びに行ったらぜひ訪れてみたいですね。

<記事化協力>
F*Kaori (エフ カオリ)‏ さん(@fkaorism)

(梓川みいな)