アメリカ海軍の第2空母打撃群に所属するミサイル巡洋艦フィリピン・シー(CG-58)が、近代化改装を行うことになりました。改装工事を受注したBAEシステムズが2018年2月12日(現地時間)、公表しました。

 フィリピン・シーは、イージスシステムを搭載したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の12番艦。27隻建造された同型艦のうち、フライトIIに分類されます。バス鉄工所で建造され、1989年3月18日に就役しました。

 現在は空母ジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)と第8空母航空団(CVW-8)を中心とした第2空母打撃群(CSG-2)に所属しており、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のアーレイ・バーク(DDG-51)、ルーズベルト(DDG-80)、トラクスタン(DDG-103)を僚艦としています。

 今回行われるのは、入渠限定改装(Docking Selected Restricted Availability=DSRA)というもので、就役後30年を経て老朽化した船体の修復や、一部装備の手直し、近代化を行います。初期予算は960万ドルですが、工事の内容によって最大7200万ドルの予算が計上されています。

フィリピン・シーはこれから、母港のフロリダ州メイポート海軍補給基地に入港後、すぐ近くにあるBAEシステムズのジャクソンビル造船所に移動し、4月から改装工事に入る予定です。工事の完了予定は2019年2月。この後訓練航海を経て、再び第2空母打撃群に復帰することになっています。

 見出し写真:U.S.NAVY

(咲村珠樹)