最初にお断りしておきますが、アニメのキャラクターの話ではありません。巻き貝サザエさんの驚くべき移動方法がツイッター上で話題となっています。

 サザエと言えばアニメキャラか食べるかの二者択一みたいなイメージを持つ人は多いと思いますが、飼育してみると意外な発見がある様です。その海中生物のサザエを飼育しているUME(生物部)さんが4年以上の飼育の中で発見し、撮影した動画が衝撃的です。

 まずは、水槽正面から撮影したものを紹介していますが、こちらも結構なインパクト。例えて言うなら、水槽の壁にタラコ唇を押し付けて左右にずらしながら移動させていると形容していいのかな。それにしてもあの蓋の中にはこれだけの身を隠していたなんて……これまた驚きです。

 次が飼い主すら「4年以上飼っていて、今日新たな発見をした!」と感動した映像。移動中のサザエを横から撮影すると、蓋の横からひらひらした身を出して、さらに身の部分を持ち上げて水槽の壁面を移動しているのです。その様子は足をあげて歩行している様にも見えます。スタコラサッサーっと。

 この映像はカメラを固定して時間を掛けて撮影したものを早回し再生する「タイムラプス」で紹介されているのですが、移動しているサザエを横からとらえたその映像は片方ずつ左右交互に足のひらひらを持ち上げ、体の上の殻も左右に揺れる様に動いています。「よいしょ、よいしょ」という雰囲気が伝わってくるかのような動きぶりに、見た人に驚きが広がるとともに「可愛い」「これから食べるのが躊躇われる」といった感想も。サザエなどの巻き貝は這いずって移動するイメージなのですが、水中だと浮力も手伝って足のひらひらが浮いた感じになるのかもしれません。

 このサザエは、2013年に近所の魚屋で購入した『姫サザエ』で、当時200円ぐらいで売られていたそうです。以来、水槽で人工海水にいれて飼育しており、餌は主に乾燥ワカメ。こまめに水の手入れをする必要はあるそうですが、それでも海水魚系を飼っている人なら飼育は難しくなさそう。活サザエを魚屋さんで見かけたら、飼育にも挑戦してみたくなりますね。

<記事化協力>
UME(生物部)(@UMEZAWA_CRAFT)

(梓川みいな)