大人気男子フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE 4DX』が9月23日(土)に全国52スクリーンで公開され、CJ 4DPLEXの発表によると公開初日から満席続出の大ヒットスタートとなっているそうです。

『東京アニメアワードフェスティバル2017 アニメ オブ ザ イヤー テレビ部門 グランプリ』を獲得し、昨年末に放送が終了後も、イベントやグッズ展開、そして完全新作劇場版の制作が進むなか、テレビシリーズを大画面と体感型アトラクションシアターで視聴できるということで公開前から注目が集まっていました。

4DXではシアター内に吹き渡る「風」、天井から舞い落ちる「雪」、スケートシーンに合わせて動く「モーションシート」などのエフェクトが連動し、まるで作品の中に入り込んだような感覚が体験できると大好評で、SNSでも「勇利の涙を浴び、ユリオに蹴られる体験ができた」「ヴィクトルが出てくるたびにいい香り!」など呟かれています。

9月23日から9月29日までは、テレビシリーズの第1から第4滑走までが上映されています。筆者も中日となる9月27日に初日に続き2回目の視聴をしてきました。
一部劇場では『応援ドリンク』が販売されています。これは、チケットホルダー4種の中から1種類を選べるもので、主人公勝生勇利をイメージしたブルーハワイのフロートドリンクになっています。こちらカップに『ユーリ!!!』ロゴが入り、旗のついたストローがついているため、飲んだ後持ち帰るファンも多いのです(もちろんお持ち帰りしました!)すでにSNSなどの情報で、タオル必須という情報が出回っていたこともあり、みなさんタオルやハンカチを準備しています。荷物を専用ロッカーに預け、タオルを膝に置いたら上映開始を待つばかりです。


第1滑走は最終滑走にリンクする勝生勇利の「彼はいつも僕をびっくりさせる。はじめて彼のスケートをみたときからずっと、驚きの連続だった」というモノローグとヴィクトル・ニキフォロフと勇利の過去と現在がモノクロの画面に映し出されるシーンからはじまります。このシーンには雪が散り、ブレードの音とピアノの音、そして降り続ける雪が印象的で、早くも引き込まれていきます。

『ユーリ!!! on ICE』の中にはコミカルな描写も多く、そういったシーンで勇利が慌てるシーンなどで座席が揺れ、彼の動揺を体感できるのも楽しいのですが、ユーリに蹴られたり、飛びついてきたマッカチンの衝撃を感じられるのもユーリ!!!の世界ならでは。

第1滑走から第4滑走では一度沈んだ勇利がヴィクトルと出会い、自分の内面と見つめ合いフリーを作り上げるまでになっているため、勇利の涙、悩む彼が打たれる雨が実際落ちてくると、切ない気持ちにさせられてしまいます。

圧巻はスケートシーン。動きに合わせて座席が滑るように動いているような感覚、ジャンプのシーンでは着氷の時に振動し、画面の勇利やヴィクトル、ユーリとリンクして魅入られます。特にユーリ・プリセツキーが『温泉 on ICE』で披露した『愛について~Agape~』では、光の演出が彼の衣装の動きとリンクしていて見事のひとことでした。

また、評判どおり、ヴィクトルが勇利と話すシーンでは彼らの距離感を示すように良い香りが漂います。ヴィクトルの入浴シーンでは必ずシャボンが吹き出してくるのも存在感の強いヴィクトルを現していてなるほどと思う演出でした。特に第1滑走ラストで勇利のコーチになることを露天風呂で伝えるシーンは、雪の日に登場したこともあり、雪とシャボン玉が舞い、勇利が感じた非現実感を現しているように感じられます。

9月30日からは第5滑走から第8滑走の上映がはじまります。第5滑走では勇利のフリープログラム『Yuri on ICE』が披露されます。勇利のスケート人生を現した曲にどんなアトラクションの演出がされるのか、第6滑走以降登場するライバルたちにはどんな演出がされるのか、特に中国大会では色気の破壊兵器クリストフ・ジャコメッティや、失恋の痛手「悪い魔女」として表現するギオルギー・ポポーヴィッチらが登場することもあり、目が離せません。

『ユーリ!!! on ICE 4DX』上映スケジュールはvol.1、第1~第4滑走が9月23日から9月29日まで、vol.2となる第5~第8滑走は9月30日から10月6日まで、vol.3となる第9~最終滑走は10月7日から10月13日まで上映されます。また来場者には各期間ごとに違う特典が、また平日には平日特典のカードがついてきます。
大人気上映をうけ、10月14日以降も上映延長の予定あるとのことで、劇場でしか体感できない『ユーリ!!! on ICE 4DX』、ファンの人はぜひ体感してみてくださいね。



(天汐香弓 / 画像・編集部撮影)