人間誰しも一度は経験しているであろう「自分が楽しみにとっておいたの勝手に食べられた」問題。食べられた時の悔しさは余りありますよね。もちろん、自分がつい別の人のを食べちゃうケースもありますが……。これがきっかけとなってケンカしてしまうこともあります。

そんなトラブルを回避するべく、画期的なアイスが発売されました。作ったのは佐賀県にあるメーカー、竹下製菓。九州人にはおなじみ、バニラアイスをチョコレートコーティングし、その上にカリカリのクランチを振りかけたアイスバー「ブラックモンブラン」で知られる会社です。このブラックモンブランの発売48周年を記念して開発された限定パッケージ、その名も「DO NOT EAT」。「食べないで」という、ちょっと不思議な商品名ですが……。

まぁ見てくださいこの姿。販売ケースにはブラックモンブランと保冷剤が入っているように見えますが、入っているのはブラックモンブランだけ。一見保冷剤にしか見えないこれが限定パッケージの「ブラックモンブラン『DO NOT EAT』」なんです。保冷剤にありがちなデザインを見事に再現し、アイスであることを気づかせません。

実際に冷蔵庫の冷凍室に入れてみると……どう見ても保冷剤。見事にとけ込んでて、これがまさかアイスだとは思えません。保冷剤に擬態し、アイスと気づかれないことで「他の人からのつまみ食い」を防げるという発想。これは「冷凍室迷彩」ですね。


どこにアイスがあるかわかる?

どこにアイスがあるかわかる?

また、トミタ栞さんがこのブラックモンブランとコラボした楽曲「わたしのアイス食べたでしょう?」を9月22日に配信限定でリリース。楽しみにとっておいたアイスを勝手に食べられた悲しみや怒り、恨みを振り幅の大きな構成で表現しています。YouTubeで公開されているPVでは、アイスを食べられた恨みを、もはや呪いにも似た手段で晴らそうとする様が印象的。

トミタ栞さんは、自身のアイスを家族に食べられた経験を語りつつ、楽曲作りに際してはギャップを大事にしたとのこと。PV撮影では「平和な部分と、アイスをとられた悲しみ憎しみを出す差をすごくつけたかった」ということで、平和な部分を先に、そして復讐に燃えるシーンを後に撮影したとのこと。そのためか、後半の撮影では「どんどん気持ちが滅入っちゃって、結構涙ながらにやった部分もあったり」したそうです。

九州ローカルのアイスとして知られる「ブラックモンブラン」ですが、この限定パッケージ「DO NOT EAT」発売を機に、9月22日から全国のドン・キホーテ(一部の店舗・エリアを除く)で順次発売されます。価格はオープン価格。また、9月22日から数量限定で、MEGAドン・キホーテ渋谷本店とドン・キホーテ中目黒本店では、この限定ブラックモンブラン「DO NOT EAT」を購入したら、もう1本無料でプレゼントする「1 BUY GET 1 FREE」プロモーションを開催。九州でおなじみのアイス、そしてどう見ても保冷剤にしか見えないパッケージの擬態っぷりをぜひ楽しんでみては?


(取材・咲村珠樹)